営業管理職が悩みがちな「部下の育成」問題 事細かな指導は逆効果...やるべきは自ら手本を示すこと(大関暁夫)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

常にコミュニケーションのキーマンとして「行動」を 社内コミュニケーションも密に

   「行動」管理に関して求められることは、「管理者は常にコミュニケーションのキーマンとして動くこと」です。前回「コミュニケーションの3原則」でも説明しましたが、まず日々担当者と個別でのコミュニケーションをしっかりとることです。

   前回申し上げた通り大切なことは、毎日夕方担当者の営業活動が落ち着いた段階で、1人55分から10分でいいので、今日の誰と会って、どのような話をして、今何が課題になっているのか、しっかりと共有して個別にフォロー、アドバイスをすることです。

   社内で他部署とのコミュニケーションを密にすることも重要です。製造、開発部門と営業部門の折り合いが悪くては、担当者の日々の「行動」に大きな支障が出ることもあります。

   それを未然に防ぎ、社内の雰囲気が営業活動すなわち営業担当者の「行動」に対して常に協力的になってくれるように、日々関係各部門とコミュニケーションを密にしつつ情報交換、意見交換を通じて部門案の相互理解をはかることが大切なのです。

   営業管理者は常に担当者が「行動」しやすいように、地ならしに努めることがその役割であると理解してください。

大関 暁夫(おおぜき・あけお)
株式会社スタジオ02 代表取締役 企業アナリスト
東北大学経済学部(企業戦略論専攻)卒。1984年、横浜銀行に入行。現場業務および現場指導のほか、出向による新聞記者経験を含めプレス、マーケティング畑を歴任。全国銀行協会出向時には対大蔵省(当時)、対自民党のフロントマンも務めた。中央林間支店長に従事した後、2006年に独立。銀行で培った都市銀行に打ち勝つ独自の営業理論を軸に、主に地域金融機関、上場企業、ベンチャー企業のマネジメント支援および現場指導を実践している。
メディアで数多くの執筆を担当。現在、J-CAST 会社ウォッチ、ITメディア、BLOGOS、AllAboutで、マネジメント記事を連載中。
1959年生まれ。
姉妹サイト