音声通話とSMS、海外の大部分プランで無制限
MM総研では、海外の携帯キャリアとの月額料金プランの違いも調べている。比較の対象にしたのは、米国・英国・フランス・ドイツ・オーストラリア・韓国の大手1位キャリアの月額料金プランだ。
日本に限らず、海外キャリアも料金プランを定期的に変えるので、2023年8月現在の状況について、以下の4点をポイントに調べた。
(1)国内通話時間
(2)ショートメッセージ(SMS)送信
(3)データ通信容量(GB)
(4)月額料金
すると、音声通話とSMSは、海外の大部分のプランで無制限となっている。これに対して、日本の音声通話は22円/30秒の従量課金と、5分(10分)/1回の時間制限付きでの無料プランが目立ち、海外と比較すると見劣りする結果となった。
データ通信容量をみると、米国は無制限プランが基本だ。月額料金は60ドル(1ドル=145円として8700円)と高い印象だが、家族で4回線契約する場合は25ドル(同3625円)と半額以下となる。家族セット割は日本でもおなじみの割引だ。
英国では、1GBの低容量から250GBの大容量プランに加えて無制限プランも存在する。ドイツと韓国も英国同様で、10GB以下から200GB超と多様な容量を揃えつつ、無制限プランも用意している。
一方、フランスとオーストラリアは、20GB以下が存在しない点と、無制限プランが存在しない点で共通している。フランスは2021年3月時点では150GBプランの上位として無制限プランも存在していたが、2022年3月時点では最上位が200GBプランで無制限プランが廃止されていた。
日本では複数キャリアで採用している段階制プランが、海外では一切なかった。昨今の段階制プランでは、3GBを超えると、4GBでも100GBでも300GBでも一律の料金となるわけだが、こうして海外の料金プランと比較すると非常に特徴的であるといえるだろう。