大学の在学者1万5027人増 背景に、進学率の上昇...とくに女子学生は1万418人増
小・中・高等学校が少子化の影響により、学校数、生徒数の減少が続いているのに対して、まったく様相が違うのが大学、大学院の高等教育機関だ。
大学全体の在学者数は、前年度比を1万5027人増加して294万5807人と過去最多を更新している。このうち学部に在籍する学生は同794人増加して263万3010人と過去最多を更新、大学院に在籍する学生も同4229人増加して26万6011人となった。
学生数の増加を背景に、学校数も大学で前年度比3校増加して810校に、学部で同1学部増加して783学部に、大学院も同4院増加して661院となっている。
小・中・高等学校が少子化のあおりを受けて、学校数、生徒数ともに減少を続けているのに対して、大学の学校数、在学者数が増加しているのは、進学率の上昇が続いていることが背景にある。
特に、女子の大学進学が大学の在学者数を押し上げている。大学在学者数のうち女子学生数は前年度比1万418人増加して131万4393人となり、女子の比率は44.6%に上昇した。このうち学部在籍の女子学生は同3376人増加して120万4368人となり過去最多を更新している。女子学生の比率は45.7%となり、過去最高を更新した。
大学院在籍の女子学生は同1648人増加して8万7228人となり、女子学生の比率は32.8%となっている。すでに、学部学生の約半数、大学院生の3分の1は女子学生となっている。(表2)
小・中・高等学校での女性教員の増加と同様に、大学でも女性教員が増加している。大学の教員数は前年度比1233人増加して19万1879人となったが、このうち女性教員は同1292人増加して5万2272人と過去最多を更新し、3.5人に1人は女性教員となっている。