外国為替市場 もみあいか FRBは年内に利上げ予定、ドルの下支え材料に
東京外国為替市場見通し(9月4日~8日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=144円50銭~147円50銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。
前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開だった。米国の利上げ観測を背景に、週前半にはドルが一時1ドル=147円前半まで上昇したが、8月の米雇用統計の結果が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退すると、ドルは1ドル=144円台半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、もみあいとなりそうだ。
市場では米国の利上げ観測が後退しているものの、FRB(米連邦準備制度理事会)は年内の利上げを予定しており、ドルの下支え材料となっている。
加えて、未だに実施されていない政府・日銀によるドル売り介入に対する警戒感が残っている。このことで、ドルの上値も重くなっており、ドルはレンジ内でのもみあいになる可能性が高そうだ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では5日に7月家計調査、7日に7月景気動向指数、8日にメジャーSQ、7月毎月勤労統計調査、4-6月期GDP(国内総生産)確報値、8月景気ウォッチャー調査などの発表が予定されている。
海外では6日に米国の7月貿易収支、米国の8月ISM非製造業指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、7日に中国の8月貿易収支などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)