ITスクールなどを運営するアークライン(東京都豊島区)は2023年8月28日に、大学で文系学部に所属し、IT系の企業に就職した20代プログラマー・システムエンジニアを対象に「IT企業勤務のプログラマーに関する実態調査」の結果を発表した。
調査によると、文系SEやプログラマーの人で入社前にITの勉強をしなかった人は43.2%におよんだ。そして、現在ITについて勉強している人は「テキスト本を読む」が48.6%、「学習サイトを使う」が27.9%、「eラーニングを受講する」が19.8%などを使って知識のキャッチアップをしていることがわかった。
また、学生時代の後悔として、「学生の間にITについてしっかり勉強しておけば、今の会社でもっと活躍できたと思いますか」の質問には、「非常にそう思う」(21.6%)、「ややそう思う」(31.5%)をあわせて「53.1%」の人は後悔があるのだという。
IT業界の志望理由 「将来性ある」43.2%、「業界に関心ある」40.5%、「専門知識身につく」32.4%
この調査は2023年6月27日から7月4日まで、PR会社であるIDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー(R)」の企画によるインターネット調査を、大学で文系学部に所属しており、IT系の企業に就職した20代プログラマーとシステムエンジニア111人を対象に調べたもの。
はじめに、「あなたが、IT系の企業に就職した理由を教えてください」(n=111)と質問した。上位から「将来性があるため」(43.2%)、「業界への関心があったため」(40.5%)、「専門的知識が身につくため」(32.4%)、「働き方が自由なイメージがあったため」(22.5%)、「成長を実感しやすいため」(13.5%)などがあがった。
前述の質問で、「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「先ほどの質問で回答した以外に、あなたが、IT系の企業に就職した理由があれば、自由に教えてください。」(n=97)と聞いた。
すると――、
・手に職をつけたかったから。(28歳)
・独学でプログラミングを学んだ際に、試行錯誤しながら作成することに達成感が得られ、仕事にしたいと感じたため。(25歳)
・技術職がよかったから。(24歳)
・リモートワークやフレックス勤務などさまざまな働き方を導入している会社が多いイメージがあったから。(26歳)
・コロナ禍を経験し、ITの力をより必要とする世の中になると考えたため。(24歳)
・思いついたアイデアをなんでも実現できそうだから(29歳)
などのコメントが上がった。
続いて、「あなたは、入社前にITに関してどのくらい勉強をしていましたか。」と聞いた。最多は「入社前にITに関しての勉強はしていない」が「43.2%」。次いで、「プログラミングの基本的な概念や用語程度」が「30.6%」、「データ構造とアルゴリズムの関連性の理解程度」が「5.4%」、「小さなプログラムやアプリケーションの開発程度」が「5.4%」など、専門的知識の習得は少ない割合になった。
一方で、「あなたは、現在はITに関してどのように勉強していますか」について質問すると、「テキスト本を読む」が「48.6%」、「学習サイトを使う」が「27.9%」、「eラーニングを受講する」が「19.8%」という結果だった。
さらに、「あなたが現在行っているITに関する勉強方法があれば、自由に教えてください」と聞くと、こんな回答が返ってきた。
・YouTubeなどを使って勉強します。(24歳)
・資格勉強での過去問演習。(29歳)
・実務が学習。(29歳)
・資格のテキストを読む、システムのマニュアルを読む。(25歳)
・友人と一緒に勉強会。(29歳)
・paiza。(27歳)
・Udemy。(24歳)