全国的に気温が上昇して熱帯夜が続く中、みなさんは良い眠りができているだろうか?
そんななか、ウェルネス総合研究所(東京都千代田区)は2023年8月25日に全国の男女1200人を対象にした「睡眠に関する意識と実態調査」の結果を発表した。調査によると「睡眠に悩みがある」と回答した人は68.1%いることがわかった。
また、睡眠の悩みの種類では悩みの「日中眠たくなる」(26.8%)、「眠りが浅く、熟睡感が得られない」(24.1%)、「寝ても疲れが取れない」(23.0%)という結果になった、その一方で、睡眠対策の経験がある人は56.4%に留まり、43.6%の人は対策を取っていないことがわかった。
レム睡眠や深睡眠って、聞いたことある?
この調査は、2023年8月4日から6日までの間、ウェルネス総合研究所が主体となって全国の10代から60代までの男女1200人を対象にインターネットによるアンケート調査を行ったもの。
はじめに、全国の10代から60代の男女に睡眠に関する悩みについて質問した。全体の「68.1%」の人は悩みがあると回答した。
また、睡眠の悩みの1位は「日中眠たくなる」(26.8%)、2位「眠りが浅く、熟睡感が得られない」(24.1%)、3位「寝ても疲れが取れない」(23.0%)の順になった。
続いて、睡眠に関する悩みがあると回答した人(n=817人)に、睡眠に関する知識をきいた。レム睡眠とノンレム睡眠の2種類の状態があることは「93.9%」の人が知っていた。また、ノンレム睡眠の中でも一番深い深睡眠、覚醒に向かうレム睡眠については、全体の約6割以上の人がそれぞれ認識していた。
一方で、「睡眠の質を高めるためにはレム睡眠よりも深睡眠を多くとることが重要である」という質問すると、「はい」と回答した人が「64.7%」、「いいえ」と回答した人が「35.3%」という結果になった。
朝の目覚め...起きるまでに5分以上かかる人52.2%、休日は65.4%にまで上昇!
また、同じ対象者(n=817人)に「目覚めてから布団を出るまでにかかる時間(一度目覚めてからの二度寝などの時間も含む)」を平日・休日それぞれ聞いた。すると結果は、「5分~15分」が「25.5%」、「15分~30分未満」が「15.8%」、「30分から1時間未満」は「6.4%」、「それ以上」は「4.5%」ですべて合わせて「5分以上かかる」と回答した人は平日で「52.2%」となった。また、休日になるとその割合は増え、「65.4%」となった。
最後に、睡眠に関して悩みがあると回答した人(n=817)に「睡眠の質を高めるために過去・現在行ったことがある対策方法」を聞いたところ、対策したことがあると回答した人は全体の56.4%という結果になった。
対策の結果、睡眠の質が向上したかを聞いてみると、「53.4%」(やや下がったと思う:6.7%、下がった・下がっている:2.0%、まだ効果がわからない:44.7%)の2人に1人が「効果を実感していない」という結果になった。
調査を監修した睡眠コンサルタントの友野なお氏は以下のようにコメントしている。
「睡眠は私たちの人生の3分の1を占めています。そんな睡眠をおざなりにしてしまうと、必ず健康を害するということがたくさんの学術的な報告からわかっています。睡眠の質=健康の質であり、生活習慣の中でも睡眠がいかに大事かということを私も日々お伝えしています」
「まずは、自分の睡眠と向き合うことが重要です。そのうえで、寝起き・日中・夜寝る前など1日のサイクルの中で、ちょっとした睡眠対策を実践することで、睡眠バランスが整い、質の良い睡眠につながるでしょう」