4年前の平均は約13万円、現在より4万6000円も高かった
しかし、前年(2023年卒)より就職活動費が増加したとはいえ、最終段階以外ではオンライン活用が進んだこともあり、4年前の2020年卒の平均12万8890円よりは4万5985円も費用が減っている【再び図表】。
こうしたことから、リクルート就職みらい研究所の栗田貴祥所長はこうコメントしている。
「就職活動でのオンラインの活用は定着し、学生はうまく使い分けることで学業やプライベートの時間の確保につなげているようです。前年から就職活動費用は増加しましたが、たとえば全国の『交通費』の平均金額は、コロナ禍前の2020年卒と比べると約4割の水準です。
今後も学生の負担が軽減し、少ない費用でより良いマッチングが可能になるような就職・採用活動への発展を期待します」
調査は、2023年6月12日~19日、2024年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、リクルートが運営する就活支援サイト「リクナビ」のモニターに登録した学生4567人(大学生3574人・大学院生993人)にアンケートした。(福田和郎)