速やかに避難しない理由 最多は「自宅が安全だと思っているから」
さらに、「様子を見て避難する」「できれば避難しない」「避難しない」と答えた753人に、速やかに避難しない理由を聞いたところ、最も多かったのは「自宅が安全だと思っているから」で、42.9%にのぼった。
次いで、「近所の人が避難したらする」と答えた人が20.1%、「ペットがいるから」の18.2%が続いた。「どこに避難したらよいかわからない」と答えた人も、17.5%いた。【図12参照】
国際災害レスキューナースで一般社団法人 育母塾代表理事の辻直美さんは、
「避難指示が出ていても『速やかに避難しない』を選んだ人が8割以上おり、その理由が『自分の家が安全と思う』ということに正直驚きました。もちろん、そう言えるのは自分の家が災害に強い家であることに絶対的な自信があるからだと思われます。しかし、それが自分の期待と実際にズレがあっては命に関わります」
とコメントを寄せている。
提供される気象情報や注意報などの意味や、その情報を的確な判断につなげていくことが必要。「災害時は日常やっていることしかできません。準備が足りていないようなので、もっと関心を持って行動に繋げていくかが課題だと感じています」としている。
なお、調査は全国の男女を対象に、2023年7月8日~17日にインターネットで実施した。有効回答者数は914人(男性314人、女性600人)で、内訳は、20代が103人、30代357人、40代214人、50代148人、60代81人、70代以上が11人。