多発する「水害」被害 避難指示が出ても「避難しない人」8割
一方では近年、台風の大型化や線状降水帯の発生による大雨、ゲリラ豪雨による浸水や土砂災害が多発しており、少なくない人が被害に遭っている。 ところが、台風・豪雨時に地域で避難指示が出た場合、「速やかに避難をしない」人は8割以上にのぼることも、同調査ではわかった。
調査によると、「線状降水帯による大雨の可能性がある場合、大雨警報などに先駆けた発表で、早期の備えを促すために、半日程度前から6時間前までに気象情報で発表しているのを知っていますか」(n=914)と聞いたところ、「知っている」と答えた人は50.9%だった。「知らない」と答えた人は49.1%で、ほぼ半々だった。
さらに、「住まいの地域で線状降水帯が発生すると予報された場合、危機感を感じて、なんらかの対策を取りますか」との問いには、「危機感を感じて対策をする」と答えた人が55.0%で最も多かった。
「危機感を感じるが対策はしない」と答えた人は38.8%、「危機感を感じない」人は6.1%だった。「危機感を感じる」人は9割超にのぼった。【図8参照】
また、自宅の近辺に河川がある554人に「台風や豪雨の際、河川の氾濫による水害を心配しますか」と聞いたところ、「少し心配」と答えた人が47.3%で最多だった。
「とても心配」という人(41.9%)と合わせると、9割近くが自宅近辺の河川の氾濫による水害を心配していることがわかった。「心配したことはない」と答えた人は10.8%だった。【図9参照】