就活生が気になったニュースワード「初任給アップ」「リモートワーク」「働き方改革」 企業の柔軟性を計る指標に
さてここで、24年新卒が就職活動に影響したニュースワードを聞いた。1位は「初任給アップ」(22.2%)。2位は3年連続で「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務」(20.0%)、3位は「働き方改革」(18.2%)、4位は前年まで3年連続1位だった「新型コロナウイルス感染症」(18.0%)だった。
選んだニュースワードが就職活動をどのように影響を与えたかでは、寄せられたコメントによると、「企業の安定性や社会変化への順応性を評価する基準として、初任給アップが実現できているかどうか」などを判断しているという。
一方で、就活生の間で流行った就活用語について聞いた。その結果、1位は「ガクチカ」で、19年卒以来5年ぶりの1位となった。24年卒の学生は入学時からコロナ禍で、「ガクチカがない」と話題になっていたそうだ。このほか、「NNT」(無い内定)や「オワハラ」、「終活」など、特徴的な言葉があらわれている。
また、ランク外でもランク外には、「ノーサー、ノーゼミ」(サークル・ゼミに無所属の就活生)、「時短就活」(タイムパフォーマンスを重視した就活)、「我究」(自己分析のこと)、「サンクコスト」(資格取得できなかったことにかかった年月を揶揄すること)などユニークな言葉も出ている。
調査元では今回の調査を以下のように振り返っている。
「入社予定企業を決めたあとに不安になったことがある学生は前年比0.9ポイント減の51.0%だった。そのうち不安が解消されていない割合は64.7%で、前年に比べて7.0ポイント増加した。
不安が解消されない学生に『もしこうだったら不安は解消されたこと』を聞いたところ『待遇面で不満が解消される』(22.4%)の割合が前年より6.6ポイント増加し最も高かった。
日本の低賃金や、初任給アップのニュースに影響されてか、自身の入社予定先の待遇面が問題ないか不安を感じる学生が増えたと推察される」