自動車の生産停止は日本経済の大打撃、製造業はシステム安全に全力を
また、中国軍ハッカーが日本政府の防衛システムに侵入したとされる報道を念頭に、嘆く声が少なくなかった。
「ついこの間、日本の防衛省も機密事項ハッキングされて抜かれているのに、アメリカに教えてもらうまで気がつかなかった。優秀なハッカーはどんなセキュリティーも突破して簡単に侵入して来る。問題は侵入されても気が付かないと言うお花畑」
今回のトヨタのシステムトラブル、ハッキングかどうかは別にして、「経済的な大事件」と懸念を示す意見が多かった。
「サイバー攻撃でないとしても、ITに全振りするリスクはこういうところでしょうね。何日止まるか分かりませんが、トヨタのみならず、部品メーカーなども含めると、かなりの損失になります。また、トヨタほどの大企業でも、こうなったら止めるしかなくなるので、一般的な企業も同様でしょうね。難しいかも知れませんが、ITを主軸としながらも、アナログでカバーできるシステムを構築しといたほうがよさそうですね」
「ここまで規模の大きな生産トラブルは、トヨタはもちろん他の自動車メーカーでも聞いたことがない。生産を効率化し、管理するはずのシステムがその阻害要因になってしまってはどうしようもない。日本の製造業、特に新しい挑戦に逆風が多い近年だが、最後の砦の自動車が踏みとどまらないと、本当に厳しくなってしまう」
「自動車の生産が止まるということは、経済に多大な影響を及ぼす重大インシデントです。ご時世ですから、生産工場はうちは大丈夫だろうと思わず、しっかりとサイバー攻撃への対策をしておいて欲しい」
(福田和郎)