どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 もみあいか 経済指標、要人発言を手掛かり材料とする相場展開に
東京株式市場見通し(8月28日~9月1日)
日経平均株価予想レンジ:3万1000円~3万2200円
今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみあいか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、小幅反発した。日経平均株価は、前々週に1000円を超える大幅な下げから、前週は全般的に買い戻し中心の動きとなった。
だが、週末には米国株が経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を控え、警戒感が高まり大幅に下落したことで、日経平均株価も600円を超える下げとなった。
今週の日経平均株価は、もみあいとなりそうだ。
注目された「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演は、発言内容が伝わった直後には米国株の下げを誘ったが、その後は、年内での利上げ終了との見方が強まり、米国株は上昇した。
ジャクソンホール会議を通過したことで、市場では再び、経済指標や要人発言を手掛かり材料とする相場展開になりそうだ。特に、週末にかけて重要経済指標の発表が相次ぐため、結果には注意が必要だろう。
外国為替市場 もみあいか 目先、米国の金利先高観は後退か
東京外国為替市場見通し(8月28日~9月1日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=144円50銭~147円50銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。
前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。週半ばにかけては、米国の利上げ観測が後退し、ドルは一時1ドル=144円台半ばまで下落した。
だが、週末の「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の講演で、インフレ抑制のために金融引き締め(利上げ)政策を継続する方針が確認されると、ドルは1ドル=146円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、もみあいとなりそうだ。
ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利上げ継続方針は確認されたものの、同時にパウエル議長が次回9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利を据え置く可能性があることを示唆したことで、目先、米国の金利先高観は後退するだろう。
ただ、今週は米国の重要経済指標の発表が相次ぐことから、その結果次第では、再び、インフレ抑制のための利上げ観測が強まる可能性があるため、注意が必要だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では29日に7月完全失業率、7月有効求人倍率、31日に7月鉱工業生産、7月新設住宅着工統計、9月1日に4-6月期法人企業統計などの発表が予定されている。
海外では29日に米国の8月消費者信頼感指数、30日に米国の8月ADP雇用統計、米国の4-6月期GDP(国内生産)改定値、31日に中国の8月製造業PMI、米国の7月個人所得、米国の7月個人消費支出、9月1日に米国の8月雇用統計、米国の8月ISM製造業景気指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)