「外交の岸田」の面目丸つぶれ、安全性を中国語で発信せよ
今回の事態、専門家はどう見ているのか。
ヤフーニュースコメント欄では、岸田政権の「甘い見通し」について、法政大学大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)がこう批判した。
「『外交の岸田』の面目丸つぶれといったところだろう。こうした処理水の海洋放出は、すでに日本政府の既定路線として、いつか行うことは決まっていたはずだ。こうした最悪の事態は回避できたはずだ。自分が首相の時に放出するということを岸田氏が決定したというのであれば、国内の関係者のみならず、国際的にも諸外国に対する説明を尽くすということを第一に考えなければ、その放出を許す国内、国際環境はできない」
と説明。そのうえで、
「そうした国内、国際環境の整備を、岸田首相は整えられていたのだろうか?風評被害が第一に影響するであろう、漁業関係者からの理解もなく、さらに放出できる国際環境も整備できなかったとすれば、この海洋放出自体、岸田首相の政策的な責任が問われるものとなる。どのように岸田首相が責任をとるのか、それは行動でしか示せない。被害への補償なども早急に行う必要がある」
と訴えた。