DX人材・GX人材、明確な人物像を描けている?
DX人材、GX人材の採用や育成が「できていない」という中小企業が多いなか、経営者はどの程度、自社に必要な人物像を描けているのか――。
調査では、DX人材・GX人材について明確な人物像は描けていますか(n=645)と聞いたところ、必要な人物像を「十分に描けている」と答えた経営者は、DX人材でわずか10.8%、GX人材ではさらに少なく4.3%だった。【グラフ3参照】
「ある程度描けている」と答えた経営者は、DXが71.2%、GXで72.3%だった。
フォーバルGDXリサーチ研究所は、
「人物像のイメージが不十分なまま、採用・育成を進めてしまっている企業が多いと推察されます」
とみている。
では、中小企業の経営者は、DX・GXに必要な人物像をどのように描いているのか――。
DX人材・GX人材の明確な人物像の描き方について聞いたところ、いずれも「不足しているスキルの補填」が第1位(DXが44.5%、GXが41.2%)となった。
次いで、「経営ビジョンからの逆算」(DXが27.7%、GXが21.6%)、「現場からの意見を聞いて」(DXが19.7%、GXが25.5%)が続いた。【グラフ4参照】
こうしたことから、 DX人材・GX人材の採用・育成には、「自社に不足しているスキルの補填を行える人材であることが重視されている」ようすがうかがえる。
「しかし、自社に不足しているスキルの補填を行えるという観点のみで進めると、短期的な課題解決のみに収まってしまい、中長期的な会社の目標に対し貢献できない可能性もあります。そのため、経営ビジョンから逆算し、中長期的に企業に貢献する真に必要な人材の人物像を設定する必要があります」
フォーバルGDXリサーチ研究所は、そうアドバイスしている。