「カレーパングランプリ」2年連続金賞に!? ホリエモンも携わる「小麦の奴隷」のビジネスモデルとは?
つづいて、全国で107店舗のフランチャイズ展開するエンターテイメントパン屋「小麦の奴隷」を展開する「こむぎの」(北海道広尾郡大樹町)のブースを訪問した。代表取締役である橋本玄樹氏にインタビューをすることができた。
「小麦の奴隷」は、1号店を北海道広尾郡大樹町にオープン。大樹町は、インターステラテクノロジズというロケット開発会社のある、酪農と農業が中心の人口5000人程度のまちだ。
橋本氏は堀江貴文さんの主催するイノベーション大学に参加して、堀江さん発案のアイデアを受けて、大樹町に移住して1号店をオープンさせたという。
「小麦の奴隷」のコンセプトは「地方活性型エンタメパン屋」。地方都市にこれまでなかった商品を届けるとともに、「笑い」と「笑顔」を届けることを大切にしている。
橋本さん自身、鬼の扮装をしてまちに出てみたり、それが地方紙で取り上げられたり、店舗販売のみでなく車に商品を載せて事業所やお馴染みのお宅を訪問して、まちの人とコミュニケーションを取りながら販売していたという。
――北海道大樹町での人気はどうだったのでしょうか?
橋本氏 地道に店を開けていくことで馴染みのまちの人ができてきました。さらに、研究に研究を重ねた「ザックザクカレーパン」がカレーパングランプリをいただき、北海道の遠方からも食べに来る人がいるなど、まちの新名物のような感じになっています。
――「小麦の奴隷」のビジネスモデルを教えてください。
橋本氏 「小麦の奴隷」の特徴の一つに「こねないパン屋」というものがあります。国内の製造工場と提携していて、パン作りで、最も技術が必要で労働負荷の高い生地の混ぜ合わせ、捏ね上げて、生地に仕上げる工程を工場で済ませ、冷凍生地を全国の店舗に毎日卸しています。なので、パンづくりが初めての人でもパン屋さんをはじめられる手軽なところがウケているようです。
――このフランチャイズで成功する人の特徴を教えてください。
橋本氏 必要な資質は、やはり自分のいるまちを盛り上げたいという気持ちと行動力だと思います。
最高月商500万円を上げた沖縄県北谷店は、軽トラック3台を買い上げて事業所やお宅での移動販売に力を入れており、すごいバイタリティです。
また、エンタメの一環としてSNSでのマメな発信や、クラウドファンディングをつかったファンを巻き込んだ取り組みも重要です。
沖縄北谷店で月商500万円を上げる店舗があるなど驚くばかりだ。同社のウェブサイトによると、加盟金で300万円、研修費に50万円、店舗設営で500万円などかかるという。
地域の盛り上げに一役買ったり、大注目の商品を取り扱えたりするなど、地方展開に強いフランチャイズとして一つの魅力を感じる。