株式やFX(外国為替証拠金取引)などの投資熱が高まるなか、投資経験者の42.7%がテクニカル分析を活用していることが、テクニカル分析を解説する専門サイト「テクニカルブック」を運営するアドバン(福岡市)の調べでわかった。2023年8月14日に発表した。
チャートを重視する人は投資満足度が高くなる傾向があるほか、テクニカル分析と投資成果に対する満足度の関係や現在人気があるテクニカル分析の手法などが、調査結果から見えてきたという。
「情報」を最も重要視する人、47.9%で最多
調査によると、投資を判断するために行っている分析方法について、「テクニカル分析を活用していますか」(n=328)と聞いたところ、「はい」(テクニカル分析を行っている)と答えた人は42.7%、「いいえ」(テクニカル分析を行っていない人)は57.3%だった。
テクニカル分析を活用している投資家は少なく、活用していない人のほうが多数派のようだ。
次いで、投資判断において最も重要視している要素別に、直近1年間の投資成果に対する満足度を集計。
その結果、「非常に満足」「やや満足」と答えた人が最も多かったのは、「情報/経済ニュース・企業の業績など」を最も重要視する人で47.9%。「チャート」を最も重要視する人は47.5%で、僅差の第2位だった。
ただ、「チャート」を最も重要視する人は、「非常に満足」と回答した人が14.6%と最も多いのが特徴。テクニカル分析によって投資の満足度が上がりやすいことがうかがえる。
第3位は「アナリストや専門家の予想/評価」で44.2%、「インフルエンサーの発言」が38.5%の第4位だった。【グラフ1参照】
また、下の【グラフ2】は過去に公開した分析結果の再掲で、投資を判断するために行っている分析方法別に、直近1年間の投資成果に対する満足度を集計したものだ。
これによると、「非常に満足」「やや満足」と答えた人が最も高いのは、「テクニカル分析」を行っている人の55.7%だった。テクニカル分析の有効性がうかがえる。「ファンダメンタルズ分析」は52.7%。