経験者の5人に1人が「やらされリスキリング」「報われないリスキリング」で断念...取り組みを活かせる社内体制とは?

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「報われないリスキリング」経験者8割強 仕事に活かすためには?

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(MENTER調べ)

   つぎに、リスキリングを始めた上で感じた不満では、「給与に繋がらなかった」(29.0%)、「キャリアアップに繋がらない」(24.6%)が上位に。

   ついで、「仕事での活用機会がない」は「22.8%」、「人事制度に反映されない」は「19.6%」、「学んだスキルを活用する体制・風土に会社が変わらない」は「14.5%」、「転職活動に活かせなかった」は「21.7%」という結果になり、職場環境に問題があって内容を活かしきれない「報われないリスキリング」という例もあるようだ。

   実際のエピソードを挙げてもらったところ、

・個人個人で努力してスキルを上げるのは義務、しかし人事評価や報酬には反映させないという会社のスタンスに失望した(48歳、女性、福岡県)
・資格取得をしたが、あまり関係の無い部署への異動があった(54歳、女性、神奈川県)
・職業訓練で資格を取ったが、転職先に有利に採用される条件としてあまり生かせなかった(41歳、男性、茨城県)

   などの意見が集まった。

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(MENTER調べ)

   ちなみに、リスキリングで利用したサービスでは、「インターネット検索」が「39.1%」で最多に。次いで「書籍」が「33.0%」、「オンライン学習サービス」が「30.4%」、「ウェビナー・オンラインサロン」は「17.4%」になっている。

   調査の総括として、WHITE代表の横山隆氏は、以下のようにコメントしている。

「近年ではChatGPTなどの生成AIが実務での実用レベルにまで成長するなど変化がありましたが、新しいソフトウェア活用のためには新たな知識/スキルのインプットを要します。しかし、バズワードに飛びつきその目的を定めず実施すると、この調査で明らかになったような『やらされリスキリング』に陥りやすいと感じます」
「リスキリングは、企業側の戦略的ニーズに基づく新たなスキルの獲得を目指すものです。そのためには社員に対して今後必要となるスキルを提示し、社員が自身の現在のスキルと比較した上で、不足しているスキルを認識してもらい、リスキリングに取り組む流れを構築することが求められます」
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