10月開始のインボイス制度　「報酬変わる」「案件単価が下がる」...ITフリーランスの84.0％、不安かかえる

2023.08.20 18:45

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10月から始まるというインボイス制度だが、実際のITフリーランスはどう受け止めているのだろうか。

テックビズ（東京都渋谷区）は2023年8月8日に、「ITフリーランスのインボイス制度の導入に関する調査」を発表した。

調査結果によると、インボイス制度開始への不安を「とても感じる」が「43.3％」、「やや感じる」が「40.7％」で、あわせて「84.0％」と多くの人が不安を感じているようだ

また、寄せられている意見では「報酬が変わりそう」、「今までの案件が取れなくなる、または単価が低くなる懸念がある」、「より確定申告が複雑になりそう」など、少なくない懸念の声が上がっている。

インボイス税制への対応は？（写真はイメージです）

インボイス制度の導入による案件選びへの影響「大いに影響」25.4％、「多少影響」45.3％で７割以上に

インボイス制度とは、2023年10月1日に運用が開始される新しい仕入税額控除の方式だ。これまで曖昧だった項目別の消費税率を明確にするため、現行の請求書に、登録番号や税率、税額を追加した「適格証明書（＝インボイス）」を導入する制度となる。売り手は買い手からインボイスの発行を求められた場合は、交付しなければならなくなっている。

そこで今回、制度の開始に先駆け、調査元は「インボイス制度によって、事業者であるフリーランスの消費税の納付負担が増えることが予想される」とみて、インボイス制度の導入に対する、ITフリーランスの意見を調査したという。

（テックビズの作成）

はじめに、「インボイス制度の導入が案件選びに影響を与えると思うか」と質問した。「大いに影響すると思う」は「25.4％」、「多少影響すると思う」は「45.3％」だった。これらをあわせて「70.7％」にも上るITフリーランスが影響を懸念していた。一方、「全く影響しないと思う」は「5.2％」、「特に気にしないと思う」は「24.1％」だった。