こんにちは、ブロックチェーン関連の技術やプロジェクトを調査しています、ブロックスタです! 当コラム【仮想通貨通信】では最先端のちょっととっつきづらかったりする情報をわかりやすくお伝えしていきます!
このところ、「ビットコイン価格大幅上昇の兆し」と言われ、SNS上でもよく耳にする「ハッシュリボン」をご存じでしょうか。先ごろも、「週足ベースでハッシュリボンが点灯した」と話題にもなりました。
そもそもが、ハッシュリボンとは何か。どのようなもので、どのように算出されているのか――。具体的にご存じの方はあまり多くないのではないでしょうか。
そこで今回は、多くの投資家から注目を集め、有名にもかかわらず、意外と詳しく知らないハッシュリボンについて解説していきます。
この記事を読めば、そんなハッシュリボンについてわかりやすく知ることができます。...という記事を目指したいと思います。ぜひこの記事での学びを今後の投資に役立てていただけたら、うれしいです!
ハッシュリボン、具体的な計算方法とは?
<【速報】BTCハッシュリボン点灯!...話題だけど、そもそも「ハッシュリボン」ってなんだっけ?【仮想通貨通信vol.18 前編】>の続きです。
それでは、ハッシュリボンの具体的な計算方法について紹介していきましょう。
ハッシュリボンはハッシュレートという値の30日移動平均線と60日移動平均線の関係によって計算されます。
ハッシュレートとは金の採掘でいう「つるはしを振るった回数」とでもいっておきましょうか。
つるはしを振るった回数が60日間の平均を30日間の平均が上回ったのであれば、採掘者は価格に対して強気。一方、60日間の平均を30日間の平均が下回ったのであれば、価格に対して弱気という見方ができます。(下の図参照)
ハッシュリボンの使い方は? それは、本当に効くの?
さて次に、ハッシュリボンをどのように投資に活用できるのか。また、実際にハッシュリボンを活用して投資した場合、どうした結果になっているのでしょうか、実際の事例を見て、確認してみたいと思います。
◆ハッシュリボンの活用方法
ハッシュリボンは基本的に「弱気相場から強気相場への転換」というタイミングを計るために活用することができます。
ただし、さきほど「60日間の平均を30日間の平均が下回ったのであれば、価格に対して弱気という見方ができる」と紹介しましたが、過去の経験則的にはあまり使えないようです。なぜなら、強気相場から弱気相場への転換は遅れてしまうことが多いからです。
したがって、ハッシュリボンが点灯した際に買い、その後数か月間大きく上昇した際に売却という投資方針が適切だとされています。
さてでは、そうした投資方針を実際に行った場合、どのくらいの収益が実際出ているのでしょうか。
ここからは実際にハッシュリボンが点灯した際に、投資した場合のリターンを紹介していきます。
ハッシュリボン活用の結果~過去の事例から探る
これまでにハッシュリボンが点灯したのは15回あります。
先日点灯したハッシュリボンは、結果が出るまでまだまだ時間がかかるでしょうから、先日のものをのぞいた直近4回のリターンについて紹介していきます。
ざっくり直近4回の動向をまとめてみると、以上のようになります。(上の表参照)
概算で計算しているため、最安値0%は、ずれがあるかもしれません。ところが、点灯後に大幅な下落はありませんでしたので、基本的には大きな損失が発生するリスクは比較的少ないといえるでしょう。
ここまでの結果をみても、うまく機能しそうな指標であることがわかりますね。
たとえば、もし仮に、2020年に10万円を投資しており、以降4回のハッシュリボンのタイミングで投資、運よく利益が最大となった際に売却できていれば、130万円もの資産を築けていた、といことになります。
なんだかこんなうまい話があるのか、と疑ってしまいますよね。たしかに、このシミュレーションでは最高値で売却した場合の話なので、シミュレーションほどうまくいかないかもしれません。
しかし、ハッシュリボンのすごさはこれだけではありません。実は、これまで15回点灯したうちで一度として上昇しなかったことがないんです。
もちろんビットコイン価格は、長期間かけて上昇を続けてきた歴史がありますし、将来も全く同じように上昇する保証はありません。ただ、これほど歴史的に機能してきた指標を頭に入れておくことは決して損にならないでしょう。
◆まとめ
さて今回はハッシュリボンの概要や投資結果などについて解説してきました。
ハッシュリボンの「すごさ」を実感していただけたのではないでしょうか。
もちろん、ハッシュリボンが今後機能しなくなる可能性もあります。あくまで投資は自己責任として、判断材料にハッシュリボンを活用してみてはいかがでしょうか。(ブロックスタ)