採用時の最も低い時給は平均1086円、最低賃金を84円上回る
また、現時点で従業員を採用する時の最も低い時給について聞いたところ、全体平均は約 1086円となった。現状の最低賃金(961円)からは125円高く、2023年度の目安である全国平均1002円を84円上回った。【図2参照】
帝国データバンクは、
「人手不足を背景に、雇用維持を目的として賃金を高めに設定する動きがあるようだ」
としている。
最低賃金を業界別にみると、「不動産」「建設」「サービス」で全体を上回る一方、「小売」「運輸・倉庫」などでは下回った。企業からは
「すでにパートタイマーは1400円程度の時給に引き上げているが、今後も物価の上昇を見ながら、随時引き上げたい」(不動産)
といった声がある一方、
「現状で頑張ってくれている人の賃金を上げたいがそこまで余裕がない。賃金を上げないと求人もできなくなる」(繊維・繊維製品・服飾品小売)
といった声も聞かれた。