成長する動画広告市場をねらうフリークアウト・HD
フリークアウト・HDのセグメントは、「広告・マーケティング事業」と、ITベンチャー投資の「投資事業」、国内外のグループにおける経営管理機能等を提供する「その他事業」の3つで構成されています。
売上高のほぼすべてを「広告・マーケティング事業」があげており、2022年9月期の構成比は海外事業が約8割を占め、国内事業が約2割でした。
同EBITDAは、黒字部分の約6割を海外事業が生み出し、国内事業が3割弱、IRIS(持分法)が1割強。投資事業は赤字でした。
決算説明会資料の「業績予想の考え方」によると、2022年9月期に好調だった北米市場は、景気後退に加えてプライバシー規制強化の影響でマクロでは減速が見込まれるとしながら、新規メディアの獲得などを通じて、売上ベースで20%程度の成長を見込むとしています。
一方、国内市場は、ロシア・ウクライナ情勢の影響による広告予算削減で不安定ではあるものの、「動画・Connected TV領域の成長拡大(大手広告主の予算投下)」「GPの拡販」「IRISの好業績の通年寄与」によりEBITDAベースで2桁%成長を見込むとしています。
ここで注目されるのが、成長を見込める領域がすべて動画に関わる事業であることです。
「Connected TV」とはインターネットに接続されたテレビ端末のこと。「GP」はYouTube広告配信の効果最大化とブランドセーフティを目的とした広告の動画コンテクスチュアルターゲティング配信サービスです。
「IRIS」は、日本最大のタクシーサイネージメディア「Tokyo Prime」の提供やゴルフカートサイネージメディア「Golfcart Vision」の共同提供を行う、GOとフリークアウト・HDとの合弁会社です。