現在の仕事は充実してますか?
総合人材サービスのパーソルグループのミイダス(東京都港区)と朝日新聞社(東京都中央区)は、共催した「はたらく人ファーストアワード」にあわせて、2023年8月2日に「はたらきがいと従来のエンゲージメントサーベイに関する調査」を発表した。
調査によると、新型コロナウィルス感染症の流行以降「はたらきがい」が多様化していると感じる社会人は81.1%にのぼった(「とても多様化していると思う」(31.1%)と「まあまあ多様化していると思う」(50.0%)の合計)。
また、はたらきがいの多様化を促進すべきという人の意見では、「一人一人が働きやすくなると思うから」(54.4%)、「さまざまな人に、働く機会が与えられると思うから」(51.1%)などが上がり、一人ひとりにあわせたはたらき方の重要性が高まっていることがわかった。
働きがいを感じる理由では、「能力や適性を活かせる」、「給与が適切」、「成果が適切」
この調査はインターネットでおこなわれ、期間は2023年6月26日から29日まで。対象は全国の20歳から59歳男女450人。内訳は経営者150人、取締役会長・代表取締役・取締役・執行役員・中間管理職150人、部長・課長、一般社員150人。
はじめに、今の仕事に「はたらきがい」を感じるか調査した。「とても感じている」は「22.9%」、「まあ感じている」は「51.6%」、「あまり感じていない」が「18.4%」、「まったく感じていない」が「7.1%」となった。「あまり感じていない」と「まったく感じてない人」をあわせると「25.5%」となり、4人に1人が働きがいを感じていないこととなる。
続いて、自分の仕事に働きがいを感じている理由を聞いた。それによると、「自分の能力や適性を活かせていること」(26.9%)、「自分の給与が業務内容に対して適切であること」(26.4%)ほか、「自分の成果が適切に反映されていること」(24.7%)、「自分が成長できていること」(24.2%)など、評価・成果主義志向が多かった。
一方で、今の仕事に働きがいを感じていない理由を聞くと、「自分の成果が適切に評価されていると思わないから」(34.8%)、「自分の給与が業務内容に対して適切だと思わないから」(32.2%)、「会社が従業員を大切にしていると思わないから」(27.8%)という結果になった。
多様な働き方へ 「リモートワークなど自分にあった『はたらき方』を選択できること」重要なポイントに
続いて、コロナ禍以降「はたらきがい」が多様化していると思う人は、「とても多様化していると思う」が「31.1%」、「まあまあ多様化していると思う」は「50.0%」であわせると「81.1%」という結果になった。
コロナ禍以前に「はたらきがい」を感じる上で大切だと思っていたことを聞くと、「自分の能力や適性を活かせていること」(26.9%)、「自分の給与が業務内容に対して適切であること」(26.4%)、「自分の成果が適切に反映されていること」(24.7%)などが上がっていた。
一方で、コロナ禍以降「はたらきがい」を感じる上で優先度があがったことでは「リモートワークなど自分にあった『はたらき方』を選択できること」(21.1%)」が最も多い結果となった。
さらに、はたらきがいの多様化を促進するべきかという質問では、「とても促進するべきだと思う」が「32.9%」、「まあまあ促進するべきだと思う」が54.9%であわせて87.8%となった。
理由には、「一人ひとりがはたらきやすくなると思うから」(54.4%)、「様々な人に、はたらく機会が与えられると思うから」(51.1%)、「意欲化・効率化につながると思うから」(46.8%)と続いた。どうやら、一人ひとりにあわせたはたらき方の重要性が高まっているそうだ。
調査元による総括では、
「コロナ禍以降『はたらきがい』を感じる上で優先度かがあがったことでは『リモートワークなど自分にあった<はたらき方>を選択できること(21.1%)』が1番多い結果となりました。コロナ禍を経て「はたらきがい」は評価・成果主義志向に加え、ライフスタイル調和の傾向も見られるようになり、より多様化が進んでいると伺えます」
と指摘している。