ルールに従わない企業は「特に何も思わない」45.0%、「採用に意欲的だと思う」39.4%
ところで、ルール改正後のインターンシップは、タイプ1「オープンカンパニー」、タイプ2「キャリア教育」、タイプ3「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」、タイプ4「高度専門型インターンシップ(試行)」の4つに類型化されることとなった。
このうち、タイプ1とタイプ2は「インターンシップとは称さない」、そして、タイプ3とタイプ4を「インターンシップと称して実施」することとなっている。
このルールによって、タイプ1「オープンカンパニー」、タイプ2「キャリア教育」の場合、取得した学生情報を採用活動開始以降に活用できない。ところが、こうしたルールに従わずに、早期選考案内などを行っている企業があるとしたら問題だ。
今回の調査では、こうしたルールに従わずに、早期選考案内を出す企業についてどう思うか聞いた。すると、「特に何も思わない」は「45%」。また、「採用に意欲的で好印象」は「39.4%」で4割近い結果となった。
前の質問につづいて、「そのような企業から選考案内が来たら選考を受けますか?」と質問した。それによると、「受ける」は「84.9%」となり、「受けない」は「15.1%」に留まる結果に。同社では「大多数の学生はルールに従って採用活動を進めることに特にこだわっていないことが伺えます」と指摘している。
また、前述の質問で「受ける」と答えた学生に理由を聞くと、「チャンスを逃したくないため」(77.8%)、「できるだけ多くの企業を受けたいため」(38.6%)、「できるだけ早く就活を終えたいため」(34.0%)だった。
同社は「記述式の回答では『早く内定をもらえるのでプラス』といった趣旨の回答が多く、選択式では回答数が少なかった『早く就活を終えたい』という意識も強いことがわかります」とコメントしている。
一方で、「そのような企業から選考案内が来たら選考を受けますか?」の質問で、「受けない」と答えた学生に理由を聞いた。こちらの結果は、「ルールを守らない・知らない企業に不安感や不信感があるから」が最多で「59.5%」となった。次いで、「そもそもルールを守らないことが嫌いだから・ルール違反をしたくない」(29.8%)、「もし採用されても辞退すると思うため」(29.8%)となった。
最後に、これから就活をスタートする25卒・26卒学生に、就活を始める段階で企業のどういった情報を知りたいかを聞いた。結果は、「仕事内容(職種別に詳しく)」が「84.4%」で最多に。「社内の様子」は「59.0%」、「説明会、インターンの案内」は「58.4%」が続いた。
調査を受けて、同社は、次のようにコメントしている。
「『社員同士の雰囲気を詳しく知りたい』『自分が働くことのイメージをもちたい』といったコメントが多かったほか、『情報収集が足りていない気がして不安』などの、情報不足への不安を挙げる回答も多く見られました。また、学歴フィルタがあるのか、ブラック企業でないかといった情報にも関心があるようです」