「人事評価を聞く前に、振り返りしろなんて!モラハラでしょ?!」と訴えるベテラン部下...どう諭す?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE34(前編)】(前川孝雄)

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結果を振り返る習慣とは

   部下が振り返る力を身につけるには、「結果を振り返る習慣」と「プロセスを振り返る習慣」の2つを常に心がけ、日ごろから磨いていくことが有効です。順番に見ていきましょう。

   1つ目の「結果を振り返る習慣」とは、一つの仕事の結果について、かつての経験との共通性と違いを見出そうとする習慣です。

   共通性を見出すとは、仕事の結果が良かった時に「以前と同様に、この押さえどころが良かったので成功した」と捉えること。複数の経験を比較し、共通の因果関係を認識できることで、成功の原理や方程式を引き出せるのです。

   また、違いを見出すとは、仕事の結果が悪かった時に、良かった時との違いを振り返ること。「今回は、ここをこう間違ってしまったから失敗した」と捉えられることです。

   この共通性と違いを認識する力が高まるほど、自分の経験はもちろん、他人の経験からも多くを学ぶことが可能になるのです。

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