結果を振り返る習慣とは
部下が振り返る力を身につけるには、「結果を振り返る習慣」と「プロセスを振り返る習慣」の2つを常に心がけ、日ごろから磨いていくことが有効です。順番に見ていきましょう。
1つ目の「結果を振り返る習慣」とは、一つの仕事の結果について、かつての経験との共通性と違いを見出そうとする習慣です。
共通性を見出すとは、仕事の結果が良かった時に「以前と同様に、この押さえどころが良かったので成功した」と捉えること。複数の経験を比較し、共通の因果関係を認識できることで、成功の原理や方程式を引き出せるのです。
また、違いを見出すとは、仕事の結果が悪かった時に、良かった時との違いを振り返ること。「今回は、ここをこう間違ってしまったから失敗した」と捉えられることです。
この共通性と違いを認識する力が高まるほど、自分の経験はもちろん、他人の経験からも多くを学ぶことが可能になるのです。