10年以上の歴史ある位置ゲーが支え、新規事業は赤字
モバイルファクトリーのセグメントは3つ。主力の「モバイルゲーム事業」は、位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!(略称:駅メモ!)」などを展開しています。
駅メモ!は、ユーザーが全国各地の鉄道駅を訪問し、GPS(位置情報)を使って鉄道をモチーフにした萌えキャラ「でんこ」を集めて、他のプレイヤーと競い合うゲーム。2014年6月に運営が開始され、2022年6月28日に誕生8周年を迎えました。
関連サービスには、でんこと写真撮影ができるカメラアプリ「駅メモ!おでかけカメラ」や、ブラウザ版の「駅メモ!Our Rails(通称:アワメモ!)」、駅メモ!のシステムのベースとなり2022年に配信11周年を迎えた「駅奪取シリーズ」があります。
「コンテンツ事業」は、自社で運営している着メロやスタンプ素材等を配信するサービス。「ブロックチェーン事業」は、NFT(Non-Fungible Token)を日本円で気軽に購入できるマーケットプレイス「ユニマ」などを運営しています。
なお、「モバイルゲーム事業」の売上高は27億7582万円で全体の88.3%、セグメント利益は9億6494万円でほぼすべてを生み出しています。一方の、「コンテンツ事業」のセグメント利益は2億2911万円、「ブロックチェーン事業」はマイナス3億2920万円(赤字)でした。
つまり売上利益のほとんどは、10年以上の歴史がある位置ゲームが生み出しています。着メロは自然消滅、2017年12月に参入したブロックチェーン事業はいまだ赤字ということで、何年も変わり映えしない収益構造、といえるかもしれません。