家賃の「安い」駅...1位「山田」(京王高尾線)4万7000円、2位「京王永山」(京王相模原線)&「小田急永山」(小田急多摩線)5万3000円
続いて、「山」がついて家賃の安い街のランキングを見てみよう。
1位は京王高尾線の「山田」(八王子市:家賃相場4万7000円)、2位は京王相模原線の「京王永山」と、小田急多摩線(多摩市:家賃相場5.3万円)の「小田急永山」(多摩市:家賃相場5.3万円)がランクイン。
3位は京王高尾線の「高尾山口」(八王子市:家賃相場5.65万円)。4位は、西武新宿線ほかの「東村山」(東村山市、家賃相場5.8万円)。5位は、西武新宿線ほかの「荻山」(東村山市:家賃相場6.2万円)という結果になった。
気になるそれぞれの地名の由来は? 同社の調べによると、「東村山」の「村山」の由来は「群山(むれやま)」が訛って「村山」になったといわれているそう。
また、同じ東村山市にある「萩山」は、その名の通り、萩の花が武蔵野の秋を美しく彩ったと伝えられているようだ。もっとも、現在では、宅地化が進み、その面影もわずかに残すだけとなっている。
LIFULL HOME'S総研 副所長/チーフアナリストの中『山』登志朗(なかやま・としあき)さんは、次のように指摘している。
「代官山や浜田山、城南五山(池田山、島津山、花房山、御殿山、八つ山)など、都内で山がつく地名や駅名は、高台の瀟洒な住宅地のイメージが強く、実際に高級住宅地が多いことから賃料も高い印象があります」
「駅名や地名の由来を知ることは、そのエリアに愛着が湧くきっかけにもなるので、ぜひ住んでいる&住もうと思っている街の名前の由来を調べてみてください」
なお、この調査では、東京都内で「山」の漢字がつく駅を対象としたものだ。対象物件では、「LIFULL HOME'S」に掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15平方メートル以上40平方メートル未満の賃貸物件とした。調査期間は、2022年7月から2023年6月まで。なお、家賃相場は、管理費を含む月額賃料から中央値を算出している。