イマドキ「家事が趣味の女性と結婚したい」ってアリ? 男性公務員の投稿が大炎上!「ママと結婚しなさい」「家政婦を雇ったら?」...専門家に聞いた(2)

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「家事とは365日休みなく発生し続ける家庭内仕事」

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家事労働の報酬は?(写真はイメージ)

――なるほど。川上さんは現在、料理を作る側でしたね。ところで、今回の論争で最大の焦点となったのが、男性が使った「家事が趣味の女性」という言葉です。
追加のカキコミでは、「スポーツや読書好きの女性に憧れるように、趣味家事、特技家事の女性に憧れてどこがおかしい」という趣旨のことを書いていますが、こういう考え方をどう思いますか。

川上敬太郎さん「自分の母親を理想と考えることを含め、どんな女性と結婚したいと考えるかは人それぞれです。投稿者さんが結婚したい理想の女性像を言葉にした時、『趣味家事、特技家事』という表現になったということなのだと思います」

――しかしながら、「『家事が趣味』という女性は、現実にはあり得ない」という意見が圧倒的に多かったです。「家事は多岐にわたり、料理が好きでも掃除は嫌い」など、好き嫌いが分かれている。スポーツでいえば、マラソンも柔道もダンスも好きだし、できる人はいない、というわけです。
しかも、「名もない家事がある」「たとえ家事が好きでも、結婚すれば、『家の仕事』になる」という指摘が多くありました。

川上敬太郎さん「『家事が趣味』というのは言葉の綾(あや)であり、家事が苦にならず好きだ、といった意味合いで捉えたほうがよい表現なのではないかと思います。
ただ、それは家事のことを理解し、その大変さをわかっている人が使う分には特段問題はない言葉なのだと思います。ですが、家事のことを理解していない人が使うと、『わかってない感』が前面に出て、『嫌悪感』に直結しそうです。
家事とは365日休みなく発生し続ける家庭内仕事です。ビジネスのように100メートル全力でダッシュした後、小休止があり、またダッシュするという大変さとは根本的に異なります。たとえるなら、延々と続くゴールのないマラソンです。
たしかに、実際に家事が趣味だという人もいますが、それは料理したり、洗濯したり、掃除したり、といった一連の家事を楽しめる、という意味だと思います。しかし、人がずっと生活していれば、体がだるい時や、やる気が出ない時もあります。病気にもなりますし、夏は暑く、冬は凍えても家事は365日し続けなければなりません」

   このあとも、川上さんのアドバイスが白熱します――。<イマドキ「家事が趣味の女性と結婚したい」ってアリ? 男性公務員の投稿が大炎上!「ママと結婚しなさい」「家政婦を雇ったら?」...専門家に聞いた(3)>にまだまだ続きます。

(福田和郎)

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