どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 もみあいか 日米の長期金利の動向が、大きな気がかり材料
東京株式市場見通し(8月7日~10日)
日経平均株価予想レンジ:3万1700円~3万2800円
今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみあいか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、大幅反落した。日経平均株価は週前半、円安を下支えに上昇したが、週後半は米格付け会社のフィッチ・レーティングスが、米国の国債格付けを1段階引き下げたことや、米国の長期金利の上昇などで米国株が下落したことを受け、日経平均株価も大幅に下落した。
今週の日経平均株価は、もみあいとなりそうだ。
企業決算の発表がピークを迎えることで、取引の中心は個別株物色となりそうだ。ただ、米国の長期金利の上昇や、国内でも日銀が7月の28日に金融政策の柔軟化を決定したことで、長期金利が上昇しており、日米の長期金利の動向が大きな気がかり材料だ。
米国では7月の消費者物価指数(CPI)、国内では6月の景気動向指数や6月の家計調査など経済指標の発表が予定されており、結果次第では金利動向に影響を与えそうなので、注意が必要だろう。
外国為替市場 ドルが底堅い動きか 今週発表の7月の米CPI、結果次第では利上げ観測が強まるか
東京外国為替市場見通し(8月7日~10日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=139円00銭~144円00銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の長期金利の上昇を背景に、ドルは一時1ドル=143円台後半まで買われた。ただ、週末の米国の7月雇用統計の結果を受け、リスク選好のドル買いは縮小、ドルは1ドル=141円台後半まで値を下げた。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。
米格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の国債格付けを1段階引き下げたことで、リスク選好のドル買いは弱まっているものの、引き続き、日米金利差を背景にドルの下値は堅そうだ。
10日に発表される米国の7月消費者物価指数(CPI)など経済指標の結果次第では、米国の一段の利上げ観測が強まり、ドル高・円安への動きが強まる可能性があり、注意が必要だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では7日に日銀金融政策決定会合の「主な意見」(7月27-28日開催分)、6月景気動向指数、8日に6月毎月勤労統計調査、6月家計調査、7月景気ウォッチャー調査、9日に7月工作機械受注、10日にオプションSQ、7月企業物価指数などの発表が予定されている。
海外では8日に中国の7月貿易収支、9日に中国の7月消費者物価指数、中国の7月生産者物価指数、10日に米国の7月消費者物価指数、11日に米国の7月卸売物価指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)