フィッチ・ショック後の影響は? ドル買いは弱まるも、日米金利差からドルの下値は堅いか(8月7日~8月10日)【株と為替 今週のねらい目】

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外国為替市場 ドルが底堅い動きか 今週発表の7月の米CPI、結果次第では利上げ観測が強まるか

東京外国為替市場見通し(8月7日~10日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=139円00銭~144円00銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の長期金利の上昇を背景に、ドルは一時1ドル=143円台後半まで買われた。ただ、週末の米国の7月雇用統計の結果を受け、リスク選好のドル買いは縮小、ドルは1ドル=141円台後半まで値を下げた。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。

   米格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の国債格付けを1段階引き下げたことで、リスク選好のドル買いは弱まっているものの、引き続き、日米金利差を背景にドルの下値は堅そうだ。

   10日に発表される米国の7月消費者物価指数(CPI)など経済指標の結果次第では、米国の一段の利上げ観測が強まり、ドル高・円安への動きが強まる可能性があり、注意が必要だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では7日に日銀金融政策決定会合の「主な意見」(7月27-28日開催分)、6月景気動向指数、8日に6月毎月勤労統計調査、6月家計調査、7月景気ウォッチャー調査、9日に7月工作機械受注、10日にオプションSQ、7月企業物価指数などの発表が予定されている。

   海外では8日に中国の7月貿易収支、9日に中国の7月消費者物価指数、中国の7月生産者物価指数、10日に米国の7月消費者物価指数、11日に米国の7月卸売物価指数などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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