2029年の打ち上げ目指す月面探査車「ルナクルーザー」開発...JAXA×トヨタ×三菱重工の強力タッグに 未来の技術は「再生型燃料電池」実用化に活かされるか?

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三菱重工、車内に人が滞在できる空間を確保する「与圧技術」を提供

   基本的に、電気自動車のルナクルーザーのエネルギーは「再生型燃料電池」だ。

   聞き慣れない名称だが、「日照時は太陽光発電で水を電気分解して水素と酸素を作り、夜間は蓄えた水素と酸素を反応させる燃料電池で電力を供給する」ものである。

   月面では昼と夜が約14日で入れ替わるため、太陽光のない14日間のエネルギー供給が課題になる。そこでトヨタは、再生型の燃料電池を活用する考えで、「MIRAI(ミライ)など地上で鍛えた燃料電池の技術と信頼性を月に生かす」と説明している。

   トヨタがこれら自動車の技術を月面で応用するのを目指すのに対して、三菱重工は従来からの宇宙開発で培った技術を生かす。具体的には、ルナクルーザーの車内に人が滞在できる空間を確保する「与圧技術」だ。

   三菱重工はこれまで国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の建設などを手掛けている。有人の宇宙滞在が可能となる空間や環境を確保する技術(有人宇宙滞在技術や耐宇宙環境技術)をトヨタやJAXAに提供するという。

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