女性の転職事情とは? 20代の転職経験者は74.4% 成功の秘訣に「自分の強みを声に出して話す練習を!」

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   女性の転職事情とは――。初めて転職のタイミングは、いつなのだろうか?

   女性向けの転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター(東京都港区)は2023年7月20日、「教えて!転職体験」と題した、「転職経験」に関するアンケートの結果を発表した。

   調査によると、転職経験がある人で初めて転職を経験したのは、20代前半が47.7%で、20代後半では26.7%と、あわせて74.4%の人が20代で転職を経験するようだ。

   このほか、転職にまつわるあれこれを聞いたところ、職務経歴書をはじめて書く時には平均1.7時間かかること。後悔したことでは、多い順に、「緊張してうまく話せなかった」(47.0%)、「企業の下調べが不十分だった」(41.1%)、「いい質問(逆質問)ができなかった」(30.1%)、「想定問答を準備していなかった」(21.3%)などがあがっていた。転職には苦労がつきものだ。

   「女の転職type」編集長の小林佳代子氏は「女性は自分を過小評価しがちな方が多いので、(職務経歴を)棚卸しした上で強みだと思ったことは声に出して話す練習が不可欠」と転職を成功させる秘訣を説いている。

  • 転職成功者からエールが!(写真はイメージです)
    転職成功者からエールが!(写真はイメージです)
  • 転職成功者からエールが!(写真はイメージです)

転職経験の有無、平均は2.7回 5回以上26.0%、3回16.9%、「なし」16.7%

   この調査は、2023年6月20日から7月3日までの間にウェブで行われ、女の転職type会員534人が対象だ。

転職したことある?(女の転職typeの作成)
転職したことある?(女の転職typeの作成)

   はじめに、転職経験の有無を聞いたところ、全体で最多となったのは「5回以上」で「26.0%」、次いで「3回」が「16.9%」、「なし」が「16.7%」、「1回」が「16.1%」で平均は2.7回となった。

   年代別で最多を見てみると、20代は「なし」が「34.9%」、30代は「3回」が「19.0%」、40代は「5回以上」が「38.0%」という結果が出た。

初めて転職したのはいつ?(女の転職typeの作成)
初めて転職したのはいつ?(女の転職typeの作成)

   初めて転職した年齢について聞くと、「20代前半」が「47.7%」で最多に。つづいて、「20代後半」が「26.7%」、「30代前半」は「10.4%」となった。20代前半(47.7%)と20代後半(26.7%)をあわせると、「74.4%」の人が20代で初めての転職を経験しているようだ。

職務経歴書を仕上げるのに、どのくらい時間かかった?(女の転職typeの作成)
職務経歴書を仕上げるのに、どのくらい時間かかった?(女の転職typeの作成)

   また、初めての転職の時に、職務経歴書を仕上げるのにどのくらい時間がかかったか聞くと、1位は「30分~1時間未満」が「28.0%」、「1~2時間未満」が「27.7%」に、「2~3時間未満」は「15.7%」となった。平均は1.7時間となっている。自分の職場での経験を面接官に伝える職務経歴書の作成にはやはりなかなか時間がかかるようだ。

転職先を決める前にしておけばよかったこと...「他社との比較」41.3%、「待遇面の確認」36.4%

面接で失敗や後悔をしたことは?(女の転職typeの作成)
面接で失敗や後悔をしたことは?(女の転職typeの作成)

   さらに、面接での失敗や後悔したことについて聞くと、1位は「緊張してうまく話せなかった」(47.0%)、2位は「企業の下調べが不十分だった」(41.1%)、3位は「いい質問(逆質問)ができなかった」(30.1%)などが上がった。このコロナ禍中に転職活動をしていた人もいたようで、「Web面接でネットや音など環境が悪かった」と6.1%の人が回答している。

   キャリアデザインセンターでは、「『とくにない』は16.9%に過ぎず、大多数の人が失敗や後悔をした経験があることがわかります」と指摘している。

今思えば、転職先を決める前にしておけばよかったことは?(女の転職typeの作成)
今思えば、転職先を決める前にしておけばよかったことは?(女の転職typeの作成)

   最後に、転職経験のある人に、「今思えば、転職先を決める前にしておけばよかったこと」を聞くと、最多は「他社ともっと比較すればよかった」(41.3%)、次いで「待遇面をもっと確認すればよかった」(36.4%)、「仕事内容をもっと確認すればよかった」(36.0%)が続く結果になった。

   このほか、「口コミを調べてばよかった」(23.4%)や「職場見学すればよかった」(16.2%)など、ミスマッチを防ぐために会社の雰囲気を知る方法をあげる人もいた。

   転職を成功させた人からのコメントを見てみると――。

・優先順位を立てて取り組むのが一番だと思います。給与、仕事内容、環境面、福利厚生等。会社によって、同じ職種でも仕事内容が異なるため、現場で働く人にお話を聞くのをお勧めします(30代/広島/転職5回以上)
・企業側は完璧なスキルや人間性は求めていないと今は感じています。これまで精一杯努力してきたことをお伝えするだけで一生懸命さが伝わると思います。企業はたくさんあるので、工夫すれば必ず良い結果が待っています(20代/大阪/転職1回)
・メンタルの切り替えが大事。たとえ結果が思わしくなく落ち込んでも自分が頑張っていることを忘れないで!(40代/東京/転職5回以上)

   こんなコメントが集まっている。

   調査結果に対して、「女の転職type」編集長の小林氏は、以下のようにコメントしている。

「面接前の準備として、求人票や企業のホームページなどを確認するのはもちろんですが、大事なのは自分を知ってもらうために経歴や業務内容などの棚卸しをすること。そして特におすすめしたいのは『強みをはっきり言葉にする練習』です。
女性は自分を過小評価しがちな方が多いので、棚卸しした上で強みだと思ったことは声に出して話す練習が不可欠だと思います。
面接は自分を知ってもらう場面であると同時に、自分がその会社に合っているか見極めるチャンスです。受け身になりすぎず、相互理解を深める場という意識が持てるといいですね」
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