転職先を決める前にしておけばよかったこと...「他社との比較」41.3%、「待遇面の確認」36.4%
さらに、面接での失敗や後悔したことについて聞くと、1位は「緊張してうまく話せなかった」(47.0%)、2位は「企業の下調べが不十分だった」(41.1%)、3位は「いい質問(逆質問)ができなかった」(30.1%)などが上がった。このコロナ禍中に転職活動をしていた人もいたようで、「Web面接でネットや音など環境が悪かった」と6.1%の人が回答している。
キャリアデザインセンターでは、「『とくにない』は16.9%に過ぎず、大多数の人が失敗や後悔をした経験があることがわかります」と指摘している。
最後に、転職経験のある人に、「今思えば、転職先を決める前にしておけばよかったこと」を聞くと、最多は「他社ともっと比較すればよかった」(41.3%)、次いで「待遇面をもっと確認すればよかった」(36.4%)、「仕事内容をもっと確認すればよかった」(36.0%)が続く結果になった。
このほか、「口コミを調べてばよかった」(23.4%)や「職場見学すればよかった」(16.2%)など、ミスマッチを防ぐために会社の雰囲気を知る方法をあげる人もいた。
転職を成功させた人からのコメントを見てみると――。
・優先順位を立てて取り組むのが一番だと思います。給与、仕事内容、環境面、福利厚生等。会社によって、同じ職種でも仕事内容が異なるため、現場で働く人にお話を聞くのをお勧めします(30代/広島/転職5回以上)
・企業側は完璧なスキルや人間性は求めていないと今は感じています。これまで精一杯努力してきたことをお伝えするだけで一生懸命さが伝わると思います。企業はたくさんあるので、工夫すれば必ず良い結果が待っています(20代/大阪/転職1回)
・メンタルの切り替えが大事。たとえ結果が思わしくなく落ち込んでも自分が頑張っていることを忘れないで!(40代/東京/転職5回以上)
こんなコメントが集まっている。
調査結果に対して、「女の転職type」編集長の小林氏は、以下のようにコメントしている。
「面接前の準備として、求人票や企業のホームページなどを確認するのはもちろんですが、大事なのは自分を知ってもらうために経歴や業務内容などの棚卸しをすること。そして特におすすめしたいのは『強みをはっきり言葉にする練習』です。
女性は自分を過小評価しがちな方が多いので、棚卸しした上で強みだと思ったことは声に出して話す練習が不可欠だと思います。
面接は自分を知ってもらう場面であると同時に、自分がその会社に合っているか見極めるチャンスです。受け身になりすぎず、相互理解を深める場という意識が持てるといいですね」