売上高は安定しているものの、利益率は低い
それではここで、大谷工業の近年の業績の推移を見てみましょう。
大谷工業の売上高は2014年3月期の約55億円以降、ゆるやかな増加傾向が続いていました。コロナ禍でも大きな減少はなく、60億円強で推移。それが直近では、2022年3月期には64億円、2023年3月期は72億円弱まで急増しています。
一方、営業利益率は低水準で推移しており、2014年3月期の5.4%から、2019年3月期には3.9%まで悪化。その後、若干の改善はありましたが、2022年3月期には2.7%まで低下。2023年3月期にはなんとか3.5%にこぎつけています。
営業利益率の低さが気になりますが、大谷工業の事業は公共インフラに関わるものが多く(後述します)、利益伸長を追求するのが難しい構造なのかもしれません。
2024年3月期の業績予想は、売上高が76.29億円、営業利益が2.20億円、営業利益率が2.9%、当期純利益が1.50億円の増収減益となる見込みです。