いよいよ始まった? 住宅ローン金利の引き上げ 欲しかったマンションが買えなくなるかも...

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固定金利と変動金利 いま買うなら、どっちを選んだほうがいい?

   マンション購入の大きな判断材料になるのが金利の動向だ。

   住宅ローン金利は長期金利の動向に大きく左右される。固定金利型住宅ローンの金利(住宅金融支援機構の「フラット35」の場合)は、長く年1~2%程度で推移してきた。

   ところが、2022年12月20日の日銀の金融政策決定会合で、長期金利(10年物国債の利回り)の上限を0.25%から0.5%に引き上げる、事実上の利上げといえる金融政策の変更があった。

   この方針転換を受けて、今年(2023年)1月から、住宅ローンの金利も最大年3.270%(「フラット35」の借入金利)まで上昇した。

   しかし、今年4月10日に日銀の植田和男新総裁が金融緩和の継続を表明したことで、当日の長期金利は表明前の0.465%から0.420%まで低下。それにより、住宅ローン金利も4~5月は低下した。

   現在、長期金利の上昇圧力は強く、住宅ローンの固定金利はさらに上昇する可能性が高い。では、マンションをいま買うなら、固定金利と変動金利のどちらを選ぶのが得策なのだろう――。

   固定金利がさらに上昇する可能性が高いとなると、短期的には変動金利型の人気が一段と高まりそう。ただ、住宅ローンは返済期間が20年、30年と長い。長期的にみると、将来的に日銀が異次元の金融緩和の見直しに踏み切れば、短期金利に連動する変動金利型住宅ローンの金利も大きく上昇する恐れがある。

   変動金利は文字どおり、返済期間中であっても市場の動向で金利が上がったり下がったり、金利が変動する。固定金利型であれば、借り入れた時の金利で変動しない。

   そもそも、バブル崩壊後の30年以上にわたり、変動するはずの変動金利型住宅ローンの金利が日銀のゼロ金利政策の「おかげ」で変動しなかった。

   したがって結果的に、変動金利型を選んだ人は金利負担が少なくて済んできたが、今後は右肩上がりで増えていく可能性がゼロではない。

   そう考えると、変動金利型より当面の金利負担はかかるものの、金利の上昇が予想される局面では、固定金利型の住宅ローンを組むのに適したタイミングといえなくもない。

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