年収アップの方法に近道はあるのだろうか?
そんななか、ビズリーチ(東京都渋谷区)が2023年7月27日に発表した「年収750万円以上のビジネスパーソンの年収に対する意識調査」によると、年収750万円以上の人で、年収に「満足している」(14.8%)で「どちらかといえば満足している」(38.7%)であわせて「53.5%」。「どちらかといえば満足していない」(30.4%)、「満足していない」(16.2%)であわせて「46.8%」と、およそ半分に分かれることがわかった。
一方で、転職回数と年収上昇の関係を見てみると、転職回数が1回の人で年収が上がった人は「63.9%」、転職回数が2回の場合は「81.0%」、3回の場合は「89.7%」と、複数回の転職を経験しているビジネスパーソンは年収が高くなる傾向があるようだ。
3年後の理想年収に到達する方法...1位「年収の高い企業へ転職」、2位「副業・兼業」、3位「リスキリング」
この調査は2023年5月8日から14日までの間、年収750万円以上のビズリーチ会員を対象に494人を調べた。
はじめに、年収750万円以上のビジネスパーソンに「現在の年収に満足しているか」を聞いた。「満足している」は「14.8%」、「どちらかといえば満足している」が「38.7%」であわせて「53.5%」が満足していることがわかった。
一方で、「どちらかといえば満足していない」が「30.4%」、「満足していない」が「16.2%」であわせて「46.6%」の人が満足していない結果がわかった。どちらもおよそ半数ということが言えそうだ。
続いて、3年後の希望年収について年収を上げたいと回答した人に、「それを実現するための具体的な方法」を聞くと、「65.0%」の人が「年収の高い企業への転職」と答えた。
一方で、「副業・兼業」と答えたのは「32.8%」で、「リスキリング(スキルや資格を増やす)」と答えたのは「24.3%」、「投資」も同率で「24.3%」という結果に。
転職経験の有無で比較したところ、転職経験のあるビジネスパーソンのほうが「年収の高い企業への転職」が「66.6%」で6.6ポイント高く、「ストックオプション付与のあるスタートアップへの転職」が「14.2%」で8.4ポイント高かった。
また、転職経験のない人は「リスキリング(スキルや資格を増やす)」が「31.7%」で9.8ポイント高くなった。
1回の転職で年収が上がった人63.9%、転職回数が2回では81.0%...転職回数で年収は上がる傾向?
つぎに、「転職によって年収が上がった経験があるか」を聞くと、転職回数が1回のビジネスパーソンは、「ある」の割合が「63.9%」、転職回数が2回の場合は「81.0%」、3回の場合は「89.7%」と複数回転職を経験しているビジネスパーソンのほうが高い傾向があるようだ。
ビズリーチ代表取締役社長・ビズリーチ事業部事業部長の酒井哲也氏は、調査の総括とした以下のように指摘している。
「今回の調査で、年収750万円以上のビジネスパーソンのうち、約半数が現在の年収に満足していることが分かりました。また転職を通じて年収を上げている方も多く、3年後の希望年収を実現する具体的な方法として、年収の高い企業への転職を考える方は6割以上にのぼります」
「ビジネスパーソンが自身のスキルや経験、仕事内容に応じた報酬を得るため、転職やリスキリングなどの変化をいとわなくなるなかで、企業は、事業成長に寄与できるビジネスプロフェッショナルを採用するために、市場の評価を把握し、それに応じた適切な報酬を提示できることがより求められていくのではないでしょうか」