工場や自動車整備場、倉庫などで活躍!? 移動式冷風機や遮熱塗料にフォーカス!
続いて、会社ウォッチ編集部が向かったのは「ECO冷風機」を展示するサンコー(東京都港区)のブースだ。
サンコーでは、スポットクーラーよりもわずか15%から19%の消費電力で稼働する「ECO冷風機」(Aie Cooler)を販売。プライベートタイプのものから、スタンダードタイプ、大容量タイプまで、さまざまなサイズを取り扱っている。外気から気化熱を利用した「冷却パッド」を通して冷風をファンで送り出すため、通常のスポットクーラーよりも電気代が安く済むようだ。
取り付けも簡単で、これまでに生産工場や自動車整備工場、ビニールハウス、倉庫、市場などで導入実績があるのだという。
担当者の宮入優海氏は「スポットクーラーを販売する会社は各社あるが、弊社の特長は本体の軽さと設置しやすさ、冷風機としての消費電力の低さがポイントです」と話していた。
一方で、工場などの屋根の塗装工事の重要性を教えてくれたのが、シロキコーポレーション(愛知県名古屋市千種区)だ。
商品を説明してくれた取締役統括部長の新野将秀氏は遮熱塗料について、「一般の塗料を塗った工場などの屋根は70度以上にも達するが、弊社の遮熱塗料を塗った屋根では、50度程度まで抑えられる。
天井の低い工場などの場合、屋根が蓄えた熱で作業空間が蒸してしまうこともある。屋根の遮熱は重要だ」と語る。
また、同社の製品ミラクールは、塗膜が特殊顔料と中空セラミックバルーンという成分で、日光を反射し、屋根への熱伝導を抑えられることを紹介。塗装前後の空調設備の消費電力を比較すると、ミラクール塗装前と塗装後で約40%の電力消費を抑えられるという。 さらに、同氏は
「『ミラクール』とポリカーボネート配合遮熱塗料の『AQ1000』は汚れづらい成分で出来ているため、遮熱塗料としての効果を年単位で長持ちさせることができる。工場の高温化や空調の電気代で困っている製造業の人はぜひ弊社に声をかけてほしい」
と呼び掛けていた。
会場にはこのほか、ネッククーラーや水の気化熱で冷やす作業服、ヘルメットに取り付けられるファンなど、さまざまな猛暑対策グッズが並んでいた。