「報酬」「利益分配」「能力開発」の充実度が高い企業がランクイン
調査によると、若手ランキングでランクインした企業のスコアは、前年(2022年版)より向上している。「報酬」「利益分配」「能力開発」の充実度が高い企業がランクインしたことがわかる。【図1参照】
ランクインした企業と認定に満たなかった不認定企業との若手スコアを比べると、「仕事に行くことが楽しみ」という実感の差異が最も大きい。
この設問は、「自分らしくいられる」「安心して働ける」という心理的安全性に関する設問との相関が高いという。
また、ランクインした企業と認定に満たなかった不認定企業との若手スコアを比べたところ、特に差異が大きかったのは「仕事を楽しみにしている」「報酬」「人員配置」だった。
年齢別にみると、25歳以下は「長期勤続意欲」「特別な意味の実感」(「誇り」に関する設問)の差異が大きかった。
これに対して、26歳から34歳は、経営・管理層の「言行一致」「運営能力の高さ」(「信用」に関する設問)の差異が大きいことが特徴的であった。【図2参照】
Great Place To Work(R) Instituteは、世界約100か国で「働きがいのある会社」を世界共通の基準で調査・分析。日本では、株式会社働きがいのある会社研究所がライセンスを受け、GPTW Japanを運営している。
なお、「働きがいのある会社」調査は(1)働く人へのアンケート=選択式設問(60問)と自由記述式設問(2問)、属性・認識を問う設問(8問)に、働く人が無記名で回答(2)会社へのアンケート=企業文化や会社方針、人事施策(採用、経営層からの意見浸透、従業員からの意見聴取、人材育成、ダイバーシティ、ワークライフバランス、社会・地域貢献活動など)の具体的な取り組み内容を回答してもらう。
若手ランキングは2023年で4回目。評価観点は、(1)若手の従業員アンケートの結果(2)若手従業員比率などの基本会社データの2つ。
GPTW Japanは、「働きがいのある会社は『働きやすさ』と『やりがい』の両方がかね備わった組織であると考えている」としている。