生成系AI利用に対する企業の採用担当のホンネ 「面白い使い方する学生は採用したい」「自分を誇張するのはやめた方がいい」
最後に、今話題の生成系AIを就職活動に利用しているかなどを聞いた。 「学生が生成系AIを活用して就職活動している実感はあるか」の質問に「実感はない」が「95.4%」、「実感がある」は「4.6%」に留まった。
また、学生が就職活動でAIを活用する是非を聞くと、最多は「積極的に活用してほしいと思う」が「41.2%」、「就職活動には利用しない方がよいと思う」が「24.8%」、「分からない」が「31.1%」とそれぞれの会社で判断が分かれた。
自由回答でのそれぞれの意見では、
●積極的に活用してほしいと思う
・企業も使っているので学生も積極的に使ってよいと思う。むしろ、面白い使い方をした学生がいたらスキルを評価したい。(サービス・インフラ)
●使い方を慎重に検討したうえで活用してほしいと思う
・余程対策をしていないと面接等で実際に話した際にESの内容と齟齬がある発言をしてしまう可能性があるので、その点には注意してほしい(製造、建設除く)
・本人の文章作成能力を確認する何かしらのフェーズを選考フローに追加する必要もあるように感じます(サービス・インフラ)
・入社がゴールでないので、自分を誇張しないよう十分に配慮をして使用してもらいたい(サービス・インフラ)
などが上がっている。
今回の調査を行ったマイナビは、以下のように結果をまとめている。
「2023年卒に引き続き、多くの企業でエントリー数不足が問題となっていることが分かりました。企業の採用意欲は高まる一方で確実に若者の人口減少は進み、『なるべく多くの母集団を確保して、入社してほしい学生を見極める』という選考方法には変革が求められているのかもしれません。
また、学生はエントリーする企業を絞り込む傾向が強くなっていますが、準備期間中の限られた情報のみで受験企業を選定してしまうことにより、視野が狭くなってしまわないように注意が必要です。今まで以上に、企業は一人の学生と、学生は一社の企業との出会いを大事にしていくことが求められていると思います」