世界版マイナンバー制度?! 謎の行列もできた「ワールドコイン」って何だ?【仮想通貨通信vol.16】

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そもそもワールドコインとは?

   ワールドコインは2020年にスタートした仮想通貨プロジェクト。開発の中心メンバーはChatGPTで広く、その名が知れ渡ったopenAI社の創業者サムアルトマン。

   ワールドコインには以、下の3つのような特徴があります

・世界的なベーシックインカムシステムを視野に入れている
・AI時代を見据えた虹彩の生体認証
・世界初の全人類対象のエアードロップ

   さて、ワールドのコインの特徴を交えながら、開発の背景についても簡単に解説しましょう。

   chatGPTなどの技術で「AIの発展により自分の職がなくなってしまうのではないか」と不安を感じた方も少なくないのではないでしょうか。

   そこでchatGPTの開発者でもあるサムアルトマンは、考えました。――AIが発展し、多くの人が職を失ったとしても、生きていくだけに最低限のお金を定期的に配るシステムが必要ではないか、と。

   しかし、AIの脅威はグローバルな課題で国別に対策していても、そう簡単に対応できるものではありません。したがってサムアルトマンは、AIの開発者として自らがそうした世界的なシステムを構築しようと考えました。

   とはいえ、全世界80億人を調査して把握すること。また、アカウントを付与して、パスワードを管理することなど正直不可能に近く、大変なコストがかかります。

   思えば、戸籍情報が厳格に管理されている日本においても、マイナンバーカードの普及に際して、さまざまな課題に直面しつつ、でも大量のコストを投入してもなおうまくいっていないのが現状。

   ワールドコインもこれと同じ。ただ、インフラも整っていないような国も含め、マイナンバーカードの普及と同じようなことを行うのがどれだけ大変か想像できるでしょう。

   そこでサムアルトマンが目をつけたのが、個人個人がオリジナル、かつ、重複のない「虹彩の模様パターン」。これを撮影して、全世界の人間を把握しようとしているわけです。

   網膜の画像を撮影することでIDやパスワードの管理など一切なしに運用できますし、カードのようになくすこともないので、合理的といえば合理的ですよね。

   さらにAI時代の到来によって、人間とAIの区別がつかなくなることも十分考えられますから、そうした観点からも有効なものといえるでしょう。

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