「こういう大人になりたい」有名人と「こんな生き方をしたい漫画アニメキャラ」とは?
続いて見方を変えて、中高生が「『将来、こういう大人になりたい』と思う有名人」と「『こんな生き方をしたい』と思うアニメ・漫画のキャラクターについても聞いた。中高生の憧れる有名人やアニメキャラは?
全体の結果では、1位はワールドベースボールクラシックやメジャーリーグでの活躍が目立った大谷翔平選手だった。2位はYoutuberとして中高生に親しまれているHIKAKINさん、3位はドラマに映画に大活躍の橋本環奈さんとなった。
男女別では、男子1位は大谷翔平さん、2位がHIKAKINさん、3位が明石家さんまさんだった。女子1位は橋本環奈さん、2位はHIKAKINさん、3位は上白石萌音さんとなった。
なお、大谷翔平さんについては「努力を重ねて結果を出しているから」(男子高校生)や「人間性が素晴らしい人だから」(男子高校生)との声が。女子の1位の橋本環奈さんについては「人を笑顔にできる天才だと思うから」(女子高校生)や「可愛いのに気取ってなくて自然なところが好きだから」(女子高校生)というコメントが上がっている。
つぎに、「『こんな生き方をしたい』と思うアニメ・漫画のキャラクター」について聞いた。1位は「週刊少年ジャンプ」で連載中の人気漫画『ONE PIECE』の主人公・モンキー・D・ルフィ。2位は、同じく週刊少年ジャンプで連載していた『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎がランクイン、3位は国民的アニメ・漫画でおなじみのドラえもんの主人公「野比のび太」となった。
自由回答をでは、
・モンキー・D・ルフィ
「常に目標に向かって突き進んでいるから」(男子高校生)
「仲間想いなところや筋を通すところが尊敬できるから」(女子高校生)
・竈門炭治郎
「炭治郎のような優しく強い心を持ちたいから」(女子高校生)
「前向きで、自分を磨き上げ、誰にでも優しくでき、困っている人を積極的に助けているから」(男子高校生)
・野比のび太
「何度も立ち上がれる力を持っているから」(女子高校生)
「誰にでも優しくできるところに憧れているから」(男子高校生)
などの意見が上がっている。
調査結果に対して、ソニーフィナンシャルグループの金融市場調査部アナリストの森本淳太郎氏は、以下のようにコメントしている。
「中学生と高校生の意識の差異は、『将来なりたい職業』にも表れています。中学生の上位項目をみると、『YouTuberなどの動画投稿者』『プロスポーツ選手』『絵を描く職業』といった『自分の好きなこと』を仕事にしたいという結果が目立ちました。一方、高校生は『公務員』『会社員』『ITエンジニア・プログラマー』などが上位を占め、安定志向が窺えます」
「コロナ禍を経て、テレワークの割合が上昇する中で、働く大人と触れ合う機会も増えています。こうした中で、中学生にとってはシビアな現実が目に付くようになった一方、高校生にとっては生き生きと働く大人の姿が印象に残っているようです。中学生から高校生になるにつれて、一歩ずつ大人に近づく中、少しずつ『働く覚悟』ができはじめているのかもしれません」
「自立した大人を目指して案外堅実でシビアな見方をしている中高生ですが、真っすぐな生き方への憧れも持ち合わせているようです。『こんな生き方をしたいキャラクター』の1位『モンキー・D・ルフィ』や2位『竈門炭治郎』は、両者とも目標のため、仲間のために全力を尽くすキャラクターです。日本の将来を担う中高生が、そんな熱い思いを胸に秘めていると思うと、頼もしさを感じます」