発行済み株式数の約1%に当たる45万株、9億5985万円を上限に自社株買いも 株主還元を進める姿勢が鮮明に
株主還元策の拡大については、通期の業績予想を据え置くなかで、配当予想を上方修正した。前回予想の期末配当32円から4円増額し、36円とした。
前期実績からは6円の増配となる。また、自己株式を除く発行済み株式数の約1%に当たる45万株、9億5985万円をそれぞれ上限に自社株買いを実施することも発表した。
ドトール日レスHDは決算資料に「内部留保を今以上に大きく増加させる考えはございません」と明記し、株主還元を進める姿勢を鮮明にした。
ドトール・日レスHDの株価純資産倍率(PBR)は1倍をわずかに超える程度と外食業界では低く、いわば放置されていた面がある。そうした意味からも株価がさらに上昇する可能性があるといえそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)