化けの皮はがれた「ビッグモーター」 得意の沈黙戦略通じず...兼重社長ついに辞任

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特別委のアンケート...約7割が不正の要因に「売上向上を最優先」 社の体質そのものに問題が...

   不正の背景にあるのは、同社の利益第一主義だ。

   特別委のアンケートでは回答者の約7割が不正の要因に「会社が売上向上を最優先」していたことがあったと回答している。社の体質そのものに、深刻な問題があったようだ。

   実際、社内には厳しいノルマがあった。同社では工賃や部品交換で得られる利益を「@(アット)」と呼んでいた。現場に求めていた1台当たりのアットは14万円前後。ノルマが達成できない工場長や整備士は降格や異動を含む厳しいペナルティーを課されていた。

   こうした上層部からの厳しい圧力が繰り返されたことが、現場の暴走につながった。特別委は「経営陣に盲従し、忖度するいびつな企業風土」があったと指摘している。

   この点について兼重氏は会見で、「不正をいつ認識したか」と問われ、「6月26日に特別調査委員会の報告書を受け、本当に耳を疑った。こんなことまでやるのかと、がくぜんとした」と答え、「大事な大切なお客様の車をお預かりして、これから修理する人間が傷をつけて水増し請求する、ありえんです。本当に許しがたい」などと怒りの表情で語った。

   さらに、「組織ぐるみの不正だったのか」という質問に対して、兼重氏は「組織的っていうことはないと思う」と語った。

   その一方で、「不合理な目標設定が目標でなくてノルマになって、元本部長がノルマを達成させるために強くプレッシャーをかけた。それが原因で今回の不正が起きたと考えられますので、組織的と思われても致し方ないが、決してそんなことはない」と、苦しい弁明に終始した。

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