スーパーアプリで利用したい機能、「おカネ」がメイン
MMD研究所の調査は、15歳~69歳の男女7000人が対象だ。まず、スーパーアプリに概要について説明した後、「知っているかどうか」を聞くと、約4人に1人の23.4%が「知っている」と答えた。
また、「利用したいかどうか」を聞くと、「知っている」「知らなかった」を問わず、全体の4割以上の42.1%が「利用したい」と答えた【図表1】。
これを性別年代別にみると、認知度は男性20代(33.9%)が最も高く、次いで男性30代(32.7%)、男性40代(31.1%)、男性10代(29.8%)と、全体的に男性が高い。女性では10代(28.3%)が突出して高いことが目立つ。
一方、スーパーアプリの利用意向を性別年代別にみると、面白い結果が出た。認知度は別に、女性10代(52.2%)、男性10代(50.4%)と、男女ともに10代が5割を超えてダントツに高いのだ【図表2】。若い人ほど、新しいアプリを試してみたいと意欲的なのだろうか。
若い人たちは、何に利用したいのだろうか。
スーパーアプリで利用したい機能を聞くと(複数回答可)、「ポイント管理・運用」(49.1%)が最も多く、次いで「クーポン」(44.9%)、「店頭・オンラインでのキャッシュレス決済」(40.0%)、「ショッピング・EC」(37.9%)と、ポイントや決済、ショッピング関連が上位に並んだ【図表3】。
このことは、利用したい理由を聞いても明らかだ(複数回答可)。
「ポイントを貯めやすいと思う」(45.6%)が最も多く、次いで「たくさんのアプリをインストールしなくて済む」(43.1%)、「たくさんのアプリを使い分けなくて済む」(42.1%)が上位に並び、短い時間で多くのポイントをゲットできるコストパフォーマンスの良さがスーパーアプリのメリットと理解しているようだ【図表4】。