迷信?それとも習わし? あなたはふだんから「六曜」を気にしていますか?

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   あなたは、「六曜」を気にしますか?――カレンダーの日付に「大安」や「仏滅」、「友引」などといった表記があるのを目にしたことがあるだろう。これは「六曜」といい、その日の運勢の良し悪しが簡単にわかるとされ、中国から伝わってきたといわれる。

   結婚式、お通夜、起業・開業......。「物事を始めるとき」などに気になるのが、そんな「六曜」だ。

   日本トレンドリサーチを運営するNEXER(東京都豊島区)が、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(三重平安閣)と共同で、全国の男女1000人を対象に「六曜を気にするか?」聞いたところ、大安や仏滅などの六曜をふだんから「気にしている」人が47.7%と、ほぼ半数にのぼることがわかった。2023年7月18日に発表した。

「六曜を気にしている」と答えた人は47.7%

   調査によると、「あなたは、大安や仏滅などの『六曜』をどれほど気にしていますか」(n=1000)の問いに、「とても気にしている」と答えた人は6.8%、「やや気にしている」が40.9%で、合わせて47.7%とおよそ半数近くの人が、大安や仏滅などの「六曜を気にしている」と回答した。

   「まったく気にしていない」という人は24.7%、「あまり気にしていない」と答えた人は27.6%だった。【図1参照】

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図1 「六曜を気にしている」と答えた人は47.7%だった(日本トレンドリサーチ調べ)

   六曜を「とても気にしている」と答えた人に、その理由を聞いたところ、

「昔からの習慣で、なんとなく大事なことは大安にしたいなと思ってしまうから」(40代男性)
「周りの常識ある人たちは仏滅などをかなり気にしているから。周りの動向が気になるので、かなり気にしている」(20代女性)

   また、「やや気にしている」と答えた人の理由は、

「古来より伝わる習わしを大切にしたいと思うので」(50代男性)
「年配者と同居しているため」(40代女性)
「できる事なら避けたい程度だが、絶対にその日にしかできない事なら妥協して行事に参加する」(40代男性)
「自分にとって大事なときに仏滅とか悪い日だと、後に悪いことがあったときにあの日にしたからと思ってしまう」(20代女性)

   といった声があった。

   昔からの風習を大切にしたいなど、可能な限り意識してながら取り入れているようすがうかがえる。

   その一方で、「あまり気にしていない」という人に理由を聞くと、

「ふだんは気にならない」(50代男性)
「ふだんの生活で意識することがないから」(20代女性)
「気にしていたら、何事も進まないので特に気にしない」(40代男性)

   「まったく気にしていない」と答えた人に、その理由を聞いたところ、

「興味がないから」(20代男性) 「気にして行動しても特に意味はないと思っているから」(30代女性) 「予定を組もうとすると、何かと都合が悪いから」(20代男性)

   といった具合。

   ふだんから気にしていないことや、「本来の予定を優先させる」などの声がみられた。

「もうそんな時代じゃない」

   調査では、「あなたはお通夜や葬儀を行う際、『友引』を避けますか」(n=1000)との問いに、68.2%と7割近くの人が「友引を避ける」と答えた。「避けない」と答えた人は31.8%だった。 お通夜や葬儀を行う際に「友引を避ける」と答えた人に、その理由を聞くと、

「その日は良くない日と聞いたから」(20代女性)
「友引に葬儀を行なうと、また別の葬儀が続くと言われていて縁起が悪いから」(50代女性)
「日本人独自の信仰観念だから」(40代男性)
「自分はこだわりはないが、人によってはこだわる人もいると思うから」(50代男性)

   など、「昔からの風習」や「世間体」などを気にしている人が多いようすがうかがえる。

   その一方で、「友引を避けない」と答えた人の理由は、

「迷信だと思うから」(20代男性)
「祝い事でしか六曜を気にしたことがない」(30代女性)
「初めて知った。今まで知らなかった」(40代男性)
「もうそんな時代じゃない」(30代女性)

   といった、そもそも気にしていない人や「時代錯誤」などをあげる人が多かった。

   また、「あなたは結婚式や入籍など、祝い事の際に『大安』や『仏滅』など、六曜を気にしますか?」(n=1000)と聞いたところ、59.3%と6割近くの人が「気にしている」と答えたことがわかった。「気にしない」という人は40.7%だった。

   「気にしている」と答えた人に、その理由を聞くと、

「縁起が良いと言われてきたのであれば、多分良い日なのだろうという気軽な感じ」(50代女性)
「大安におめでたいことをしたほうが、気分的にもいいから」(40代男性)
「心の持ちようだと思うが、自分は大安や仏滅などの暦は気にするから」(40代男性)
「お祝い事は大安に合わせたい」(20代女性)
「たぶんなにもないとは思うが、避けられるならそれに越したことはないと思うから」(50代男性)

   など、せっかくなら「縁起のいい日」に合わせることで、気持ちよく、イメージよく物事を進めたいという思いが汲み取れた。

   なかには、「迷信には理由があると思うから」(40代女性)という声もあった。

   その一方で、「気にしていない」と答えた人の理由は、

「カレンダーにも書いてあるけど大して気にならないから」(20代女性)
「費用など総合的に判断して」(50代男性)
「それらに合わせたところで、何が変わるわけでもないので」(50代男性)
「ある程度は気にするが、気にしすぎるといろいろな予定とあわない気がするから」(40代女性)

   と、「何か変わるわけではない」ことや「予定と合わせづらい」といった理由をあげている。

大安吉日「宝くじが当たった」!

   全国の男女1000人に、「『大安にやってよかった』や『仏滅にやらなければよかった』など、実際に感じたことがあるか」と聞いたところ、8.7%の人が「実際に感じたことがある」と答えた。91.3%の人は「実際に感じたことがない」と答えた。

   実際にそう感じた時の、具体的なエピソードを聞くと、

「結婚式は大安に実施して成功したと感じているから」(40代男性)
「大安吉日に宝くじを買ったら1万円当たった」(50代女性) 「手術をする時に大安に行って成功したので、大安にして良かったと感じた」(30代女性)
「仏滅にやって良くないことがあったので」(40代男性)
「大安にデートを計画したら本当に二人でいると楽しくて幸せだったから」(50代男性)
「結婚式や葬儀にはご年配の列席者も居られ、やはり六曜を無視した日和には何処か抵抗、不安を感じられる方も居られるようにお見受けしたので」(50代男性)

   といった声が寄せられた。

   「大安吉日に良いことが起きた」「大安にやって良かった」というエピソードが多くみられた。

   なお、調査は全国の男女を対象に、2023年7月9日~13日にインターネットで実施した。集計対象人数は1000人。

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