「40代でも間に合う。挑戦するミドル世代に未来がある」
間中さんは、社会人生活の初期に病気で仕事を辞めたことと、それによって同世代よりキャリア形成が遅れたことがコンプレックスとなり、どんな組織で働くにしても個人として独自の存在感を確立しなければならないという焦りを持ったまま、今に至っているという。
最終章で、間中さんは「21世紀の日本の三種の神器は、保険、ヘルスケア、セキュリティ」だと考えているという。キーワードは「個人の企業化」だ。
企業が流動化し、公的社会保障も縮減が避けられない以上、個人が個人をマネジメントしなければならないからだ。
「40代でも間に合う。挑戦するミドル世代に未来がある」という言葉は大きな励ましになるだろう。(渡辺淳悦)
「キャリア弱者の成長戦略」
間中健介著
新潮新書
836円(税込)