相手の「心の痛み」を理解するために...大事なのは「コンパッション」という考え方【尾藤克之のオススメ】

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一流の人が大切にしているもの

   また、佐久間さんは「一流」と言われる人には共通点があると言います。会社の中に神社や仏壇をつくり、社員にもおまつりをするよう、指導している人が少なくない、と。

   毎日きちんと仏壇に線香やお水を上げ、仏壇はなくても自分なりのやり方で先人への感謝を表現したりしている人がいます。ご先祖さまという意味で、さまざまな先人への感謝の儀式にも一流の人は敬意を払っているのです。

   キーワードは「伝統」です。あるいは連綿と続く「歴史」を現代に生かすこと、と言っていいかもしれません。長い年月の中で培われた"英知"の一部に、伝統というものがあります。一流の旅館、一流の料亭がありますが、一流の陰には「伝統」というものが常に見え隠れしていると言うのです。

「焼き鳥屋やうなぎ屋でも秘蔵のタレをつぎ足しながら、一方で新しい味を追求している店があります。一流とは、長い時間の中で培われてきた英知を惜しげもなく提供すること。ただし、守っているだけではありません。そこには時代に合わせた創意工夫があります。それができることもまた一流の証しです。これを『革新』といいます」(佐久間さん)

   日本人なら誰もが感じていることなのかもしれません。もし忘れているなら気持ちを新たにしてみましょう。きっと成長するためのヒントが隠されているはずです。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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