地方企業ならではのローカルウェブ集客...成功の秘訣は?

マップ検索にどう対応するか? カギは、関連性、距離、知名度

   地方企業が優先すべきローカル集客戦略とは、「地域密着型」の集客戦略だ。

   その際、カギになるのが、エリア検索に強いGoogleマップでの集客になる。Googleのアカウントがあれば、経営者は無料で自ら登録できる。

   近年、お店を探すユーザーの検索行動は、オーガニック検索(SEO)だけでなく、マップ検索から店舗情報へアクセスするユーザーが増えている。

   そのため、MEO(Map Engine Optimization=マップエンジン最適化)対策で押さえておきたい3つの要素を挙げている。

   いわゆるニーズ検索されて、地図下に出現するトップ3のなかに選ばれるために、以下の要素が必要になる。関連性、距離、知名度の3つだ。

   知名度はGoogleだけでなく、他のサイトでのクチコミ、ブログなどで既存顧客が書いた感想なども含めて総合的に判断しているといわれるので、利用者に書いてもらえるような工夫をすることが大切だ。

   集客効果をさらに高めるMEO対策にもふれている。

   Googleビジネスプロフィールには、詳細情報だけでなく、随時投稿できる箇所があるので、更新をこまめに行うことでMEO対策にもなる。特典・クーポンの発行情報、イベント開催の案内なども掲載して少なくとも週に一度の投稿を目指すことを勧めている。

   次は、クチコミだ。クチコミが増えるとMEO対策になり、Googleからの評価につながって、Googleビジネスプロフィールで上位表示される可能性があがる。クチコミに対しての返信があるかどうか、返信の速さもGoogleは見ているという。

   クチコミを書いてもらうには、「72時間煮込んだ秘伝のタレ」など、ネタの言語化、見える化がポイントになるという。クチコミへのプレゼントは禁止されているので、最初は知り合いや常連の人にお願いするのが無難だそうだ。

   「SNSは毎日無料で出せるコンテンツ広告」と著者は強調している。使わない手はない。(渡辺淳悦)

「地方で奮闘しているひとり社長のための 労力を最小化させて利益を最大化させる方法」
森山直徳著
つた書房
1650円(税込)

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