地方でコツコツと1人で事業を行っている人は多いだろう。売上を増やすために、ウェブ集客をしたいと思っても方法がわからない、と悩んでいる人に勧めたいのが、本書「地方で奮闘しているひとり社長のための 労力を最小化させて利益を最大化させる方法」(つた書房)である。無料でできる、さまざまなノウハウを伝授している。
「地方で奮闘しているひとり社長のための 労力を最小化させて利益を最大化させる方法」(森山直徳著)つた書房
著者の森山直徳さんは、集客コンサルタント。株式会社欅プロモーション代表取締役。静岡県商工連合会専門家。地方の中小企業に特化した集客コンサルティングを行っている。累積3500社以上の指導実績がある。
SNSメディアのプロフィールには、説明と共感を盛り込む
ウェブ集客は基本的なことをきっちりやれば、7~8割はたいていうまくいくそうだ。重要なのは、継続的な情報発信だ。継続できずに失敗することが多い。競合との差別化を気にせず、続けることで、信頼、ブランドがつくられていくという。
一般的な地方企業がウェブ集客を成功させるためには、リーチできる濃い関係性の人を100人集めれば十分だという。
活用するソーシャルメディアには3つのカテゴリーがある。
1 フローメディア...基本的にタイムリーな情報を発信するメディアだ。情報をタイムラインに投稿し、認知度アップを図る。Facebook、Instagram、Twitterなどが主になる。
2 ストックメディア...検索によって集客できるメディアだ。検索でピックアップされる過去投稿も資産になる。ブログ、YouTubeなど過去に投稿したコンテンツが検索の対象となる積み上げのメディアになる。
3 コミュニケーションメディア...顧客との関係性を深めていくメディアだ。自社が主体となって発信できるプッシュ型のメディアになる。メルマガやLINE公式アカウントなどが代表だ。
これらSNSメディアのプロフィールの基本情報は、すべて統一する。自分自身に関する詳細な情報を出す「説明型プロフィール」と、自社の想いを載せて人柄を伝える「共感型プロフィール」の両方を盛り込んだ「信頼構築型プロフィール」の作り方を10個の要素で紹介している。
1 対象者を指名する 自社商品やサービスを提供し最も喜ばせることができる人を想定
2 メリットを示す 具体的に到達点とサービスを「AがBになるサービス」と表現。
3 説明型プロフィールを入れる 名前と差し支えない範囲の個人情報
4 共感型プロフィールを入れる 仕事を始めたきっかけ、現在の活動、今後の意気込み
5 ビジュアルでわかる実績 自社の商品・サービスの売りになる効果を画像で掲載
6 活動実績 できるだけたくさん載せて量でアピールする
7 メディア実績 新聞社やウェブメディアなどから取材を受けたものは安心感になる
8 サポートメニューの掲載 どのようなサービスをやっているかの提示
9 よくある質問 実際に質問があったものから載せる
10 自社の基本情報 会社名、電話番号、メールアドレス、ホームページのURLなど
ここまでやれば、プロフィールを掲載するだけで営業活動につながる。自社サイトが24時間営業してくれるのだ。
なお、無料のストックメディアのブログとTouTube、フローメディアのFacebook、Instagram、Twitter、コミュニケーションメディアのメルマガやLINE公式アカウントの使い方についても詳しく解説している。