「ジョブ型」と「メンバーシップ型」どちらの働き方を望む?
また、今春の新入社員に「ジョブ型雇用制度とメンバーシップ型の雇用制度では、どちらを望むか」と聞くと、「ジョブ型雇用」と答えた人が27.8%、「メンバーシップ型雇用」が22.5%となった。
前年度(2022年度)は、「ジョブ型雇用」が23.4%、「メンバーシップ型雇用」が26.2%と、新入社員は「ジョブ型」よりも「メンバーシップ型」を求める傾向にあったが、今年度はその傾向が逆転。より具体的な役割と成果に基づく「ジョブ型雇用」を好む傾向にあることがうかがえるようになった。
なお、「どちらでもよい」(会社の雇用制度に準じる)と答えた人は31.3%、「わからない」は18.4%だった。【図3参照】
さらに近年、「副業」制度を導入する企業が増えてきたが、「どの程度利用したいか?」と聞いたところ、「利用したい」と答えた人が40.8%にのぼり、過去最高となった。「どちらかといえば利用したい」の41.1%を合計すると、「利用したい」との意向がある人は、じつに81.9%にものぼった。
副業制度を「利用したい」という人は、過去最高だった昨年度(82.8%)から0.9ポイント減ったという。もっとも、この調査を開始した2018年度以降、依然として増加傾向にあり、2年連続で8割以上が「利用したい」と答えている。
一方、「どちらかといえば利用したくない」という人は11.7%、「利用したくない」と答えた人も6.3%いた。
なお、調査は産業能率大学が開催する新入社員研修の受講者を対象に、2023年3月29日~4月19日にインターネットで実施。就職活動の実態や仕事観、働く意欲や新社会人としての意識、将来のキャリアなどを聞いた。
有効回答者数は316人(内訳は、男性225人、女性88人、無回答3人)。調査は1990年度から実施しており、今年度で34回目となる。