膨らむ期待!日本中が沸いている 藤井聡太「八冠」なら経済効果は35億円

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個人プレーヤーとしては「空前絶後」の経済効果

   そうしたなか、関西大学の宮本勝浩名誉教授が、藤井聡太棋士が八冠を獲得した時の経済効果を計算したところ、約35億3487万円となったと2023年7月4日に発表した

「個人プレーヤーとしては空前絶後の経済効果であり、観客数が限られる将棋の世界において、一人の棋士が1年間で約35億3487万円の経済効果を生み出すことは素晴らしいことである。これをきっかけに日本の将棋ファンがさらに増加することを期待している」

   と、宮本名誉教授はコメントしている。

   試算には、タイトル獲得料・防衛料、対局料などの収入に加え、コマーシャルなどのスポンサー収入や、本やゲームアプリ、グッズ販売などの売り上げ、将棋会館に行く藤井ファン、将棋ファンの消費額--などの7項目を直接的な経済効果とした。さらに、これらの分析結果をもとに1次、2次の波及効果も加味して算出したという。

   藤井聡太「七冠」のおかげで、将棋ファンは間違いなく増えているようだ。

   SNSでは、タイトル戦での「おやつ」や「勝負めし」が評判を呼び、提供された和菓子やお弁当などがすぐに完売する「騒動」が起こったり、公式戦の観戦を趣味とする「観みる将」と呼ばれるファンが増えたりしている。将棋はいまや、指す人だけが楽しむゲームではなくなった。全国の将棋会館への来場者数もウナギ登りだそうだ。

   2017年に、藤井「七冠」が歴代1位の29連勝を達成すると、「藤井フィーバー」が巻き起こり、将棋を始める子どもが増えたという。子どもから大人まで、男女を問わず、家族で楽しめる将棋は、藤井「七冠」の活躍でファン層がまだまだ広がりそうだ。

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